【注意】
本作はリーアム・ニーソンが老体に鞭打って動き回るアクション映画ではありません。
「ペンタゴン・ペーパーズ」のラストでウォーターゲート事件に繋がり、本作を"もっと間隔を縮めて"続けて観れば良かったかな?
やっぱり、生まれる前に起きた遠き異国の地アメリカのウォーターゲート事件にそんなに興味を掻き立てられないのが歯痒い。
1972年6月17日深夜、ワシントンD.C.の民主党本部に盗聴装置を仕掛けようと忍び込んだ5人の男。FBI副長官マーク・フェルト(リーアム・ニーソン)は事件の捜査に乗り出すが、ホワイトハウスからCIAを通じ捜査の妨害を受ける。フェルトは事件の主犯がホワイトハウスと大統領再選委員会にいると確信。大統領をも恐れない男の戦いが幕を開ける。
信念を曲げない、正義の男。
リーアム・ニーソンはやはりこうでないと!
今回の兄ソンはアクションこそ披露しないものの、強い!負けない!曲げない!
しかし映画としては、いかんせん地味な仕上がりなのは否めない。事の概要を知らなくてもハラハラドキドキさせてくれた「ペンタゴン・ペーパーズ」との違いは、やはり監督の力量の差だろうか。
CIA(中央情報局)はアメリカ合衆国大統領直属の監督下の情報機関であるのに対し、FBI(連邦捜査局)はどの機関からも独立した警察機関だという、この違いが知れただけでも良かったかな。
そして、もう一つ。
事件当時、捜査状況を「ワシントン・ポスト」紙に密告していた謎の情報提供者「ディープ・スロート」。
33年間、その正体は謎に包まれていたが、本作の主人公マーク・フェルトこそがそのディープ・スロートである事が語られる。
ディープ・スロートと言えば!!
「X-ファイル」でしょう!!
青春時代をX-ファイルに捧げた者として、ディープ・スロートと聞いて黙っちゃいられないし、当時はよくわかっていなかったけど、ドラマの設定ではただの通称ではなく、やはりウォーターゲート事件の情報提供者であったと知って、更に高まるーーー!!
映画の前でも後でもWikipediaでの予習・復習がおススメです。
「捜査を48時間で打ち切る様に」と釘を刺されるフェルト。(96時間じゃないんだ…)と思ったのは僕だけではない筈!!