「ジンジャーの朝」や「選ばなかった道」のサリー・ポッター監督の、ブラックユーモア溢れる作品。
白黒で、ほぼワンルームで繰り広げられるウィットに富んだ会話の応酬。キャスト陣の素晴らしいお芝居に圧倒された!
最初から不穏な空気でどうなっていくのかと思いながら、正直序盤は少し退屈だった。だけど中盤、ビルが病気を告白したところから一気にエンジンがかかって、全員それぞれの胸の内や不満が噴出していくのが面白い。
姿が出てこないマリアンが影の主人公だったのね…ジャネットのラストのセリフに、一瞬思考が止まって「…そういうことかぁ!」ってすごい満足感でした。
笑わせようとするコメディではないのに、クスッと笑ってしまう。70分っていう時間もちょうどいいです。