このレビューはネタバレを含みます
原題は『The Party』で、これにはもちろんお祝いの「パーティー」という意味もあるが、他にも「政党」「共犯者」「電話の相手」などの意味があり、これら全てを念頭に置いたストーリーと思われる。
登場人物全員何かしら別方向にヤバいのだが、有り得なさそうたけどちょっとだけ有り得るかもと思えるバランスが良い。そのカオスの向かう先には納得すると同時にそうきたかと驚いた。
登場人物が劇中でかけるレコードの曲が各場面のBGMとして機能しており、一番面白かったのはビルが倒れた時にトムが流した曲「When I Am Laid in Earth (Dido's Lament)」。ゴットフリートが相応しくないと言ったのは、これから死のうという時の曲だからだ。
人が多いとはいえ、こんな時に1人だけ離席していいのか? と思うような場面の多いのが少し気になった。映画というか演劇を見ているような感じもある。