ちびねこ

V.I.P. 修羅の獣たちのちびねこのレビュー・感想・評価

V.I.P. 修羅の獣たち(2017年製作の映画)
4.0
リピートもの。
この作品は果たしてノワールなのかそうでは無いのかが微妙。
韓国国家情報院、米CIA、警察、そして北の保安省まで出てくるんだけれど、ヤクザは出て来ない。
連続婦女暴行殺人事件の犯人も早くから逮捕されてるのに、それぞれが自分の管轄だと言って争っている。

犯人は北朝鮮から亡命していて、何故か韓国ではやりたい放題。
いくら父親が高官でもあそこまでVIPな対応が許されてるから怖い。


相変わらず所々におかしな場面がありついつい突っ込んでしまいます。
あんなサイコパスを女性と2人きりにして案の定強姦されたり。
手錠されてるのにある意味凄いな(笑)
引き渡しのシーンでもあんなに沢山の人間がいるのに簡単に銃を奪われたり。

しかーーーし!!!
イ・ジョンソク。
まさかの当たり役でびっくり!!!
彼の作品はほとんど鑑賞済みなんだけど、正直 演技が…。
顔は特に好きでも無く、ただあの高身長とあの陶器のような肌についつい惹かれてしまう。
何か美白剤とか入れてるのかな?(笑)

イ・ジョンソクの演技ってあまり表情が無い感じがします。
笑っても、泣いても、怒っても…。
目力が無いのかな?
でも、そこがこの作品にはピッタリだったと思います。
あんな残酷な事をしている時でも目はずっと冷静なままだったし。
笑う場面でも決して目は笑って無いように感じました。
サイコパス、そのものでした。

そして、チャン・ドンゴン。
昔ほどのオーラが少し無くなって来たように見えたけど、やっぱり相変わらずの存在感でした。

オープニングとラストは本当に格好良かったです。

追記:この作品、やっぱりノワールですね。
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