このレビューはネタバレを含みます
韓国製バイオレンスアクション。
韓国警察、北朝鮮保安部、CIAが北朝鮮高官の子息であるサイコパス殺人鬼を巡って血で血を洗う抗争を展開する。
数章構成になっているが、プロローグの要人護衛暗殺は鮮やかで掴みとしてはなかなかながら、メイン俳優たちのアクの強い猟犬のような眼差しと風貌が似通っており、正直「コレって数年後のあの人?」みたいな困惑がちょいちょい出て来てしまう。
顔に傷のある人物もいたが、ビジュアル面での差別化がもう少し欲しかったかも。
メインの一人である韓国警察の暴力警視の型破りな捜査指揮と北の保安部の工作員のフォローで殺人鬼を追い詰める...かと思いきや、まさかの二人とも相手に撃たれるという展開はユニークながらも、観ている側としては落とし所を外されてフラストレーションが溜まってしまった気はする。
一応の決着は付けられたが、作中でも指摘されてた通り、特にCIAが間抜けで些か拍子抜け。
件のサイコパス青年にもっと底意の知れない狡猾さと無垢さが備わってれば唸らせらせたかも......という惜しさの見える作品。