ＭＣＵフェイズ３の最後を飾る（「エンドゲーム」であんな宇宙規模の災厄に見舞われた世界をいつもと変わらぬ日常にリセットする）と同時に、フェイズ４の幕開けを予感させ（思いっきり膨張してしまったフェイズ３の世界観をキチンと継承し）、なおかつ、スパイダーマンの物語（高校生の青春とスーパーヒーローを融合させた成長物語）としても成立させる。しかも、観客を「次回作を見なきゃ」という気にさせなきゃならないのに配給が違う。
そんなややこしそうなミッションをこうやってクリアしたのか〜と、勉強になった（まあ、そんなことを学んでどうするんだ、というハナシもあるが）。
内容的には、ミステリオが「ブロークバック・マウンテン」のカウボーイ君に見えて仕方が無かったし、敵の戦法に無理がありすぎると思ったが、面白かった。トム・ホランドも本領発揮。そして、アベンジャーズも宇宙警備隊（ウルトラの父が大隊長の）の様相を呈してきたな、と。となると、安保不平等発言やホルムズ海峡防衛への疑問発言を繰り返すトランプ大統領のもと、フェイズ４がどんな離陸をするのか楽しみだ。
