なー

ジョン・ウィック:パラベラムのなーのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

最強の殺し屋、敵は世界

いやー期待を裏切らない面白さ。
思い返せば愛犬を殺され、家を燃やされてから禁忌を踏んで今に至ると。
しかもラストシーンはまだまだ続くぜ
っ!ていう明らかな意思表示。
ジョン・ウィックが組織に狙われるのではなく、組織がジョン・ウィックに狙われることになる次作。
こえーーっ!楽しみ!

色々思うことはありつつ、余計なことから言うと今作でこれだけ血の誓印強要するくらいなら自分の血の誓印も守っときなさいよ...家燃やされるのは逆ギレじゃん...。

3作目。
チャプター2の直後から物語は始まる。
2のラストのイメージではもっと四面楚歌でゴリゴリに囲まれると思いきや意外とあっさり切り抜けたなとは思った。もちろんその間もただのアクションシーンではなく、陳列棚ぶっ壊して武器確保したり単に剣を交えるのじゃなく投げ合ったり、はたまた馬に乗って逃げたり。この馬のシーンが絵になること。めっちゃカッコいい。
もちろんこのシリーズ最大の特徴である、キアヌが戦闘訓練で磨き上げたものが存分に発揮されたガンアクションも健在。これでもかと時間を割いて敵を至近距離だろうがなんだろうが関係なくブチ抜き続けるシーンは痛快でどこかゲーム感がある。今回バディを組んだハル・ベリー演じるソフィアの犬を駆使した戦い方やカサブランカという舞台もそれを助長してたかもしれない。

思えば今作は裏切りが多かった。
ジョンもわざわざモロッコまで行って指落としてまで許しを乞うたのに、その代償となる任務をあっさり放棄。即座に再び狙われる身となるのもそりゃ当たり前だし今度はウィンストンに裏切られる始末。
さっきちょろっと言ったけど、結構自業自得な部分もある気が...笑
仁義に厚いと言えば聞こえはいいけれど。
あ、ただウィンストンは単純に裏切ったのかは難しい判断なのかな。屋上から叩き落としつつもジョンが死なないという方に賭けて、主席に対するカモフラージュをしたのかもとは思った。
次作どうなるやら。

一作目から一貫して世界観が素晴らしい。
セットや激しい音楽とアクションを上手く融合させ、名称も独特。ベクトルは全然違うけど主演が同じだけにやや『マトリックス』がよぎることもある。特に管理部のパンキッシュな見た目の女性たちにアナログなシステムってのが新鮮で個人的にとても好き。
今作は中国や日本の文化の融合も見られた。日本語だけもう少しどうにかしようか。まじでぜんっぜん何言ってるかわかんなくて何回も巻き戻した。結局言えてなかったし。

裁定人の威張りくさってるキャラクター絶妙なムカつき加減。すごい好き。ギャフンと言わせるのは次に持ち越しになったから注目ポイントの一つに。
なー

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