ShinMakita

ラストマン・スタンディングのShinMakitaのレビュー・感想・評価

2.5
禁酒法時代の西部。とある街に流れ者スミスがやって来る。街はイタリア系ギャング・ストロッジ一派と、アイルランド系ギャング・ドイル一派に二分されており、剣呑な雰囲気だ。給油をすませてとっとと立ち去るつもりのスミスだが、ドイルの子分たちに因縁つけられクルマがぼこぼこにされてしまう。やられたからにはやり返すのがスミスの流儀。愛用の45口径を引っさげてドイルの事務所に乗り込み、手下の一人を蜂の巣にしてみせた。そんなスミスの「凄腕」にひかれたストロッジは、早速用心棒として雇い入れ、ドイルの密輸トラックを秘密裏に襲わせる。その後、ドイルにストロッジ以上のギャラで誘われると、スミスはあっさりドイル側につき、「おたくのトラック襲ったのストロッジだぜ」とチクリも入れる始末。これでドイルVSストロッジの全面戦争の火蓋が切って落とされた。
そんな中、ドイルの情婦に同情したスミスは、彼女を遠くに逃がしてやろうと算段、ストロッジの仕業に見せかけ彼女の見張りを撃ち殺してしまう。しかしこの計画がドイルの片腕、ヒッキーにバレてしまい、スミスは壮絶な拷問を喰らうことに・・・


「ラストマン・スタンディング」



ウォルター・ヒル版の「用心棒」。
二つのワルの間を行ったりきたりしながら、互いを殺し合うように仕向けるズルい奴、それがスミス=ブルース・ウィリスです。とにかく強いの何の!2丁拳銃ハズレなしの命中率で、どんどん積み重なっていく死体また死体。そりゃ葬儀屋の親父も笑顔で会釈したくなるってもんだわ。


助演のウォーケンはドイルの部下、ヒッキー役。といっても引きこもっているわけではない。とにかく何にでもトンプソン機関銃の弾をぶち込まなければ気が済まないサイコ野郎。10歳で両親を惨殺し、15歳で施設に放火したっていうのだからスジガネ入りである。蝶ネクタイにロングコートの出で立ちで、不気味にたたずむウォーケンの勇姿もクールでした。
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