あおち

最初で最後のキスのあおちのネタバレレビュー・内容・結末

最初で最後のキス(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

最後はほんとに予想外。ロレンツォが好きすぎたわたしには喪失感すごい。
アントニオには、「人と違う自分で生きる」、「疎外されても自分を生きる」勇気がなかったんだろうな。

ロレンツォが一貫して「自分らしく生きる」ことを大事にしていて、決して曲げないところが本当に魅力的だった。作成したビデオの最後の言葉はお気に入り。『人に干渉するより、自分の人生を』

ロレンツォの義両親も本当に魅力的。義母がロレンツォとの接し方に迷ったとき、「でも、楽しそうじゃないか。それが1番大事だよ」(うろ覚え)と言う義父の言葉がよかった。わたしは、今のところ子供を幸せにできる自信がないから持とうとしていない。けれど本当に持ちたいと思ったとき、この言葉を思い出したい。

田舎特有の空気感、凝り固まった価値観、仲間と共に共通の敵を攻撃して安心しようとする感じは既視感があって、はぐれもの3人の気持ち(アントニオは違うかな)に共感した。くだらないよな、田舎の気持ち悪い仲間意識。

ブルーの環境にも感じることがあった。なんでこの世の中には、恋人を大切にできない人がいるんだろうか。恋人でなくても、友人でも、あるいは一切関係のない人でも、自分の快楽のために、どうして人を踏み躙ることができるのだろうか。
あおち

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