全く前情報なしで観たのですが、「ああっ、こういう映画なんだ?」と思ってたら、20分位で雲行きが怪しく、、
マイノリティー、ありのままの自分でいい、がテーマの作品はもう最近増えに増えて飽和状態。
ではそのマイノリティーと理解のない人達が、これからどうやってお互いに寄り添うか、がテーマとされるべきなのに、ほとんどハンブラビ法典的なやり方しかできない3人組。
マイノリティーな問題には土地性とか文化的、時代背景などあるけれど、倍返し方針だとずーーーっと変わらない。
親たちがそのことに気づかせて彼らを救うのかというと、決してそうではなく「これでいいのかしら」で、子育てってむつかしいよねーん。で終わってしまう。
所々、ああ、このセリフだけでも救われるなあ、と思うけれど、決してこの映画にしかない!というようなセリフではない。。
調べたら一応実話を基にしてるそうなので、実話通りにしてるとこがあったのかもしれませんが、、いやもう少し変えられたでしょう。。
彼らの孤立感を美化して描いちゃうから、自分らしくいること、の方が大事のように誤魔化そうとしてる。こんなやり方綺麗でもなんでもない。
曲の使い方と、やたらと左右に動くカメラとか、個人的には全然好きではなかった。
曲に明らかに意味をつけて流すなら、もっと選曲を絞って欲しい。
ロレンツォは最後の選択が間違ってる。自分がマイノリティーの辛さを一番分かっているのなら、絶対そこにアントニオを入れてはだめだと思う。ましてや彼はまだどういう感情なのか分からないわけだし。
そして大事なあるシーンは、対象が自分であって欲しかった。
目の前でそうすることで、残された人達が本当に考えると思うから。
結局、ブルーが無理をしていて本当はいやだった、という成長に気づく以外は誰も成長していない。。
なのにラスト手紙も、説教地味たこと言いやがって!という内容。
泳ぎに行くシーンも、あんなの同性じゃなくても「あっ、、えっ、、?」てなるわ、、。
それをあたかも同性愛の受け入れがたさみたいな問題にしやがって。。
そんな感じで(本当はネタバレ含んでて語れないとこもっとあるけど)私は全然好きになれない映画でした。。