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最初で最後のキスのhiのネタバレレビュー・内容・結末

最初で最後のキス(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

あぁ、なんてこと、、、、っ。
あんなに素敵な毎日だったのに、、、っ
ただ彼らは自由を叫んでいただけなのに、、、!!


学校で馴染めない男女3人の友情を描いた本作、皆さん書いてるように、ウォールフラワーを思い出さられる構成ではありますが、実際の事件をもとに描かれているとのことで、最後30分で急速にストーリーは暗躍し、3人はバランスを崩し、事件へと突き進んでいきます。


十代故の押しつぶされそうな現実と理想、狭い学校という社会の中での自分との対峙、理性をも失い、または自分を偽らざるを得ない、、、、。時に家族さえも孤独を感じる原因になりうる。。


前半部分の妙な高揚感のミュージカル調に最初、、え?!笑 となったけど、全部見ると脚本や演出はよく考えられていると思いました。


ロレンツィオが2人が寝ている間に撮った写真、、や最後の川のシーンでの、3人の笑顔が眩しすぎる、、、、、涙
その未来が来ない事を、ただただ受け入れるしかないのです。傷は癒えることはなく、一生かかえていくブルー。そしてアントニオの罪はどこにいくのだろう。。


冒頭から語られるブルーの手記のようなナレーション、最初は25年後のブルーが書いてるのかと思えますが、次第に事件後に彼女自身がパソコンで書いている日記のようなものだとわかります、、、今辛いことがあっても、25年後にはお釣りが来るくらいとても素晴らしい毎日が待っている!そう自分にいいきかせているのです、、、、。

プールで、彼から映像を見せられた時のブルーの表情、、、、、。彼氏とその友人達にされた行為を漸く集団レイプであったことを認識し、また、撮影までされていたことを知ります。普通に考えたらおかしな話なのですが、彼女がそれまで、この事実をこの人に愛されてるいる、と、信じたいが為に、受け入れることができず、自分自身に望んでしたことだ、と自分に呪いをかけていたのかもしれません。。それまでの彼女が如何に強がっていたのかがわかります、、、母親に泣き付くシーンは、母親目線でも、女性目線でも胸が張り裂けそうでした。。
この映画の中では語られてませんが彼女はあのあとどうなったのでしょうか、、、。


LGBTを扱った映画は沢山ありますが、
久々に辛いものをみました。
※しかも、三人三様で問題をかかえているし、3人の両親の目線でも考えさせられる内容です。。。

途中にLGBTを苦に自殺をした子供たちのサイトをみているロレンツォがでてきますが、どうか1人でもこのような事件、自殺などに追い込まれる人々が減りますようにと願うばかりです。


追記:
記事を検索していてでてきたのですが、
この映画、日本イタリア映画社というところが配給してるのですが、
なんとこの映画を飛行機の中でみた黒崎雅夫さんという方が感動してこの映画の為に配給会社を立ち上げたそうです。すごい!!!!
監督と主演のリマウさんに会いに行ったそうで、、、、いやはや、情熱的で素晴らしいはなしですね!
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