最速上映会@渋谷LOFT9で鑑賞。
想像以上の犯罪被害へのテーマ性と、
今を生きる者への訴求力に涙が出た。
監督プロデュース ノーメイクスというアイドル4人が主演。アイドル映画だがアイドル映画ではない。
────────────────────
家庭内暴力、イビリ、友達0、自身の存在価値を見出せない主人公。
そして身勝手な殺人の被害者となった女の子たちの霊。
唯一の生者である主人公を介し、企てる復讐と家族への邂逅と成仏。しかし…
────────────────────
監督の井口氏はこう語る。
「この映画は事件の被害者自身に焦点を当てたものです。今迄、遺族や犯罪加害者をテーマとした作品は沢山ありましたが、被害者の心情に寄り添う作品はありませんでした」
作中の各事件は、数々の実在の事件を彷彿とさせる。
被害者や遺族の無念さ。独善的な犯罪の醜悪さ。
法の限界。復讐の意義。生きていること自体の可能性。
劇中の登場人物だけではなく、実際に志半ばで命を奪われた方々への鎮魂歌となるような、魂の救済の物語だった。
前作同様、女同士のキスシーン、所謂百合シーンは個人的に苦手なのだが、それを超える想いを得た。