このレビューはネタバレを含みます
リンダ・ハミルトンに帰ってきてもらうために書いたようなシナリオだと思いました。
今作の肝は、サラ・コナーとダニーの対比であると思うんですよね。
サラ・コナーはキャメロン作品におけるこれまでの「強い女性」として登場します。これまでの女性には必ずと言っていいほど異性や子どもが関わってきました。それが強さの原動力という描かれ方をしてきたと思うんですよね。リプリーだったりアリータだったり・・・。
それに対して今作のダニーは異性や子どもとは一切関わりません。自分の力で強くなっていきます。
彼女は言います「運命は自分で切り開く」と。
2人の対比によって、これからの時代の「強い女性像」をうまく明示していると思いました。
こういうテーマならそりゃあリンダ・ハミルトンも出ますわな。
テーマ性には感心しました。が、僕がターミネーターに求めていたのはエンタメ性であり、そしてシュワちゃんとハミルトンの活躍が見たかったわけで。その点でいうと、正直物足りなかった。
序盤の追いかけっこは最高でした。毎回でっかい車で追ってくるターミネーターはまさに様式美ですね(笑)
サラ・コナー登場シーンも滅茶苦茶かっこよかったです。序盤だけならこの映画100点満点でした。
それ以降は良いシーンはほとんどなかったです。
メキシコからアメリカへ入国するくだりはただただ退屈でした。
飛行機に乗ってからダムに落ちるまでのシーンは暗くてよくわからなかったですし。
序盤はまさにお馴染みの展開だったので、そこからどう物語が進むのかなと期待していたんですが、なんの捻りもない終わり方だったので少しがっかりしました。
一番不満だったのは、シュワちゃんがいつものお約束を「寸止め」することですよ!
グラサンをかけるのかと思ったらかけないし、ラストもサムズアップするのかと思ったらしないし。
期待させといてそれはないぜ・・・。
なんやかんや言いましたが、シュワちゃんとリンダ・ハミルトンの共演が見れただけで良しとします👍