らんどう

新聞記者のらんどうのネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった、予想以上に。

森友、加計問題をうまく作品に落とし込んでいるなと思いました。
劇中、テレビで前川喜平氏や望月いそこ氏らが討論してましたけど、あれは恐らく現実にあったことを語っているんだと思うがそれが映画のストーリーにリンクしていて面白いなと思いましたね。

序盤は少し単調な印象でしたが、元上司宅の書斎でのやり取り以降、映画的面白さが出てきてすごく良かった。ポリティカルサスペンスってやつですかね。オチも良かった。
オチはあの流れだと現実と同じように海外へ行くんでしょうね。(昭恵夫人お付きの官僚がどうなったかを思い出してほしい)まさかラストで元外交官設定が活きてくるとは思わなかったです、上手いなあ。

役者陣に関して言うと、やはり松坂桃李。終盤、内部告発者とみなされ、部屋に呼ばれた彼が田中哲司の前で見せる憑き物の取れた表情は素晴らしかった。
田中哲司は怖かったですね。いまだかつてこれほど怖いご祝儀があっただろうか(笑)

音楽が地味に良かった。緊迫感がじわじわ効いてくる感じだった。エンディング曲も良い。


その他つらつらと

主人公の上司にもっと見せ場を作っても良かったにと思った。

個人的にはあの2人が恋愛関係にあったとでっち上げられるオチだと思ってました(西山事件みたいな感じ)

現実にあった問題に関して言うと、前川氏のあの件は官邸が情報流したんだろうなと思っていますが、モリカケ問題に関してはなんとも言い難い。

大手マスコミの「桜を見る会」問題の追求があまい気がする。まさかとは思うがジャパンライフにマスコミ関係者が関わっているせいじゃないですよね。

大手マスコミはもっと頑張れというメッセージをこの映画から感じたんですがね。