このレビューはネタバレを含みます
多少は周りの変化に身を任せるが、成長はしない。
自己が強すぎるわりに、それに対置されるべき対抗勢力が弱すぎた『UNloved』より地に足がついてる世界観。日本のシネフィルより世界を描写する力がある。
ミソやテルコは、成長とかの次元にいられるほど飢えてない。それは、自らが置かれている依存関係に自覚的だから。いつ終わるかもしれないこの情況と戯れたいだけ。
ミソのようなナチュラルに常識から外れた幸せを持つ人が好きに生きられないような世の中は、素直に嫌だ。いろんな常識を考えてみてほしい。