魯肉飯

パンとバスと2度目のハツコイの魯肉飯のレビュー・感想・評価

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3時半、パン屋の朝は早い。なんてナレは入らずゆる〜く日常が流れていく。
相手の指や顔、雰囲気を見て、無意識に情報を取り入れ真っ先に恋愛に結びつけ、勝手に胸が高鳴ってしまう。間に合わせのような場所で、空間と自身の孤独に向き合う。ふとしたときにまた立ち返り、そこで流れる時間に付き合う。
なんてことない日々の一瞬に特別感を抱きながら、心の筆を進めていく。惹かれるものの内側を知ってもなお、それを美しく思い純粋に好きだと感じられたなら、まだ続きは描いていける。無理に型にはめるのではなく、深く知っても何も知らなくても、ただ隣人としてのありふれた好きという気持ち。終わりがくるのか通り過ぎるのか、その瞬間を肌で感じるときまでわからないままでも。誰かと時間を共にしても、自然にまたひとりで。(ギルバートオサリバン)
縋ることなく、普遍的な愛や感謝の思いは抱えたままで、どうでもいいと肌で感じながら歩いていきたい。先のことは考えずに。
魯肉飯

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