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IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。のakariのレビュー・感想・評価

3.6
※わたしは80年代のリメイク前のイットのファンで、ついでにキング原作ものの世界観のファンです。

リメイク後の本作、後編では、前作以上に何度も驚かされるタイプの怖いシーンが続くので、数人で観てから後で盛り上がるような賑やかホラーな印象。

ペニーワイズ自身の見た目もそうだし、脚本、演出、構成も全部、リメイク前の奥ゆかしさ(静かな不気味さ)がなくて、わかりやすさが好きなスタッフで作った感じが色濃い…。

なので、わたしとしては全体を通して、情緒的な昔のやつの方が好きで、ラストの余韻も昔のを支持するんだけど、これは単に好みの問題。(内面的な恐怖→それぞれの【罪悪感】に、より焦点が当たっている事はわかりやすくてよかった)

いろいろ言いたいことはあるけど、今回の前後編のほうで初めてペニーワイズや少年たちに出逢い、あの田舎町に出逢うことが、旧作を見ていない新しい世代の人たちにとっての映画体験になることを思うと胸熱です。
個人的には昔のを超えてはいないけど、これはこれであり、蘇らせてくれてありがとうと言える作品でした。
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