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神と共に 第一章:罪と罰のmanamiのレビュー・感想・評価

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)
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かの有名なユング先生は言いました、人類は民族も文化も超越して共通するイメージを持っていると。例えば太陽に「神々しさ」を感じたり、大地を「母なるもの」ととらえたり等。そしてそれらを普遍的無意識と呼んだのです。
今作冒頭、そんなことを思い出す。悪人は地底の地獄に「堕ちる」、善人は天上の天国に「召される」。きっとこれも、人類の多くが持つイメージなんだろうな、と。
他にも怨霊を焼き尽くして消滅させるという点に、ジャホンの職業である消防士が結びついたり。そもそもジャホンが他人を守るために高所から「落下」して亡くなったり。あれこれ連想させる設定・場面がとても多い。
韓国らしい倫理観や家族関係も興味深い。「美しい裏切り」もね、大統領の汚職までがしょっちゅう報じられるお国柄を感じちゃうよね。
ジャホンが生きてきた道のり、スホンにまつわる謎、冥界での紆余曲折。ドラマとアクションの配分もちょうどいい。
それに月の使いドクチュン、護衛のへウォンメク、弁護士のカンニムという3人の個性も完璧なバランス。オカリナみたいなドクチュンが「月の使いドクチュンです」って律儀に返事するの悶絶レベルで可愛い。マトリックスを彷彿させる(私だけ?)いでたちの2人もかっこよくて、もし彼らのお世話になる機会があっても生まれ変わりを延期したくなっちゃいそう。

それにしてもFilmarksのあらすじが酷い。誤字もあるし文章もはちゃめちゃだよ。

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