このレビューはネタバレを含みます
とりあえず一回観たところでの採点。
パンフレット見たり、舞台挨拶でのコメントを踏まえて何度か観ると、監督が描きたかったことが整理できるかもしれない。
とりあえず満足。
観たかったモノは見れた。
見せたくなる所を見せない作り方は、
途中はどうかな?と思ったけど
最後まで見たらこれでオッケーだと思う。
うん。見せない方がいい。
何も見てないのに
なぜ信じてしまうのか。
そういう狙いもあったと思うし。
他に好きなところ。
途中、SNSの危険性や嫌な所ばかり出てきたり、身の回りに味方がいなくなる(ように感じさせる)んだけど、遠く(九州)には味方がいた。
っていうのを描いたところも僕は好き。
SNSってこういう良い面もあるんだよ
ってことを表してるようでさ。
自分の身の回りの狭い世界には味方がいないように感じてても、
遠い所には味方がいるかもしれないよ?
っていうのはこの映画の中の救いのひとつだったと思うのです。
(でも今回は手遅れだったけど...)
あと、最後の
「この映画だってフィクションなんですよ」
というやつ。
あれも好き。
なくったってフィクションだってわかるんだけど、それでもちゃんと作品の中に入れて来るところがいい。
これがあると無いとでは評価が変わったとも思う。
現実はもっと暖かいかもしれないし、
もっと残酷かもしれない。
僕はこのフィクションよりも
世の中はもっともっと暖かいと信じたい。
んですけどねえ。
どうなのかしら。
※ちなみに私は最初はデマ動画が拡散された
みたいに思っていましたが、
実は本当の動画(先生と瞳ちゃんがそういう関係だった)が流出した、みたいに思ってます。
冒頭の遅刻者に対する対応とか見てると、ね。
このあたりもしっかりと描かないところがこの映画のいいところだと思います。