アサド政権と反体制派、ISISの対立が激化するシリア。
アパートの一室で家族と隣人が暮らす。
戦地に赴いた夫の帰りを待つ家族。
その一日、24時間を描いた作品。
アパートの外では爆弾と銃撃戦の音が鳴り響く。
静かにキッチンで身を寄せ合う家族達。
外に出るとスナイパーに狙撃される。
とんでもなく恐ろしい。
戦争だけではなく、金品を盗みにやってくるとんでもない悪党。
もはや人間では無い。
虫けらより劣る奴ら。
その悪党達に赤ちゃんと共に逃げ遅れ、取り残された隣人の若い母親。
隠れた人達を助ける為にレイプされてしまう。
こんな事が実際にたくさんあったのだろう。
この様な人達が難民としてヨーロッパで生きている。
そこでも色んな問題が発生している。
2015年頃だったか、シリア人の小さな男の子の遺体がトルコの海岸に打ち上げられた時の衝撃を思い出す。
狂った者同士の戦争としか思えない。
重く、苦しい内容。
救われようのない映画だった。