☆人と人の距離が近づくときの、言葉に出来ない心の色んな気持ちが丁寧に描かれている。偶然起きた、いびつな関係性や翻弄される姿を楽しめる。色んな形の愛情が溢れる、ほっとする良作。詩的な言葉のやりとりと人同士の穏やかな会話が、包まれるようなほっこりした気分にさせる。柔らかい映像と詩的な台詞、ゆったりとした時間の流れは心地よい。主人公の夢見がちな視点から見える世界がうまく表現されていた。
☆キャラクターのバックグラウンドがしっかりしている。主人公のおとぼけプラス素直すぎる性格は面白い。青年の悲惨な境遇は胸がいたくなる。
☆地方の寂れた港町に出来たドーナツショップと運命的に出会う詩人という設定は、アメリカ映画のような雰囲気ある話だった。
☆生活感ある田舎の自宅に、中年小太りのおじさんがだらだらしているのに、どことなく調和が取れたお洒落さがあって、韓国のお洒落なスタイルが楽しめる。
☆ドーナツが美味しそうで食べたくなる。ドーナツショップのパステルカラーで巨大ドーナツの看板や包装、インテリアなど全てが可愛くて見所。
☆鬼ごっこに巻き込まれるシーンは、脈絡なく出てくるしシュールで笑った。
☆中盤からだらだらしたシーンが目立つようになり、退屈を感じた。
