【あの頃、君が追いかけた】
いやいやいや・・・。
結構前から話題になってたのは知ってたけど、なかなかハードなお話なのね・・・。
これは好き嫌いが結構パックリ分かれそう。
ギデンズ・コー監督と言えば、僕の中では『あの頃、君を追いかけた』で、どストライクの「セピア色の青春映画」が印象に残っていただけに、今作はタイトルからして「ホントに同じ人が作ったの？」って感じでなかなか繋がらなかった（笑）
まぁそうは言いつつもタイトルそのものにはメタ的なつけ方をしつつ、内容的には「青春×切ないホラー映画」みたいのかな～なんて軽い感じで構えていたんだけど、想像以上にちゃんとホラーしてましたね（笑）。
ただ、これは監督の作家性というか描き方なのかもしれないんですけど、やっぱりメインはあの「怪物」でも「怪物が大暴れする事件」でもないんですね。
むしろ「怪物」の目を通して見えてくる「人間のおぞましさ」の方がよっぽど恐ろしいものとして描かれています。
「怪物」に対して常軌を逸した行動を取る人間の姿を見ていくうちに、本当の「怪物」は一体どっちなんだろうか・・・と段々わからなくなってしまいます。
同監督の「あの頃、～」にて『ちょっとビターで甘酸っぱいエンディング』に辿り着いたとするならば、今作は『血生臭い掃き溜めのようなエンディング』に叩き落されるような感覚。
辿り着いたなんていう達成感よりは、堕ちた先がそこだったっていう感じなのかな・・・。
あと、ちょっと感じたことをコメ欄に残します。
