『カンボジア若手短編集』から、『赤インク』です。
監督29歳！若い才能って素晴らしい！
河を細長い木のボートで進むシーン、腕を広げる妹ちゃんの姿に、なんだかタイタニックを彷彿としてしまいました笑

ラスト、「アノニマス姉妹に捧げる」という文面がエンドロールで登場しました。
どんな事件があったのか気になり監督に質問したところ、「実在の人物だから名前は出さないことにしたんだ」とのこと。なるほど、だからアノニマスなんですね。
実際にこういった事件が起きており、それを知ってもらうことにこの映画が一役かっているんだろうと思うと、不思議と感慨深いです。

• #東京国際映画祭2017

2017年254本目、10月25本目の鑑賞、劇場78本目の鑑賞

東京国際映画祭にて鑑賞


映像が非常に美しい作品
ストーリーも短編ながら濃厚
東京国際映画祭の冊子に書いてある、あらすじすらシャットアウトして鑑賞出来たらどれだけ楽しめたか
やはり映画鑑賞の際に情報を持ってるのはNGだなぁと感じる

若手監督なのにも関わらず、映像のセンスだけ言えば巨匠感すら漂わせていた
水や光すらも綺麗に映している
恐らく画面越しに見ている私達鑑賞者の方が実際よりも綺麗に見えているのではないだろうか、そこまで感じさせる

短編ならではの無駄を省いた構成
台詞なんかなくても１つ、一瞬だけでもカットを挟むだけで作品全体のメッセージが大きく異なることを感じさせてくれる
ラストまでの流れも秀逸

こういった作品を観ていると世界には才能があふれているんだろうなぁって感じずにはいられない

今年146本目