SUNNY 強い気持ち・強い愛のd3のレビュー・感想・評価

90年代後半、この世の春を謳歌していたコギャル達は、失われた20年を経て閉塞的な現代にいた。「なんでもできる気がする」と、笑いあっていた頃は夢だったのか。
昔の友達と出会うことで、失っていた過去を取り戻す。あの頃と今は地続きであり、確かにつながっている。少女は、ただ老いていくのではない。 仲間を想う少女の心を持ったまま、大人に成長するのだ。
もっと邦画は大人向けの作品を量産すべきと常々感じていたが、40代以外に刺さりそうもない物語は、新たな可能性を感じさせる。