このレビューはネタバレを含みます
公開当時気になっていたものの、見るのを忘れてしまっていた作品。
もう最高でした。ここ最近見た邦画の中では抜群に良かったです。
シンプルに友達っていいなぁと思わせてくれるお話だし、私の青春時代はあんなにドラマチックではなかったけれどかけがえのないもので、自分を形成する上で本当に大切な期間だったなぁと。そしてこれからも大事に胸に置いておくものだなぁと改めて思いました。
病に伏して余命を宣告されてもなお、友達に会いたい、笑っていたいと言葉にするせりかさん、美しかったですね。その友達のために奔走する奈美もまた然り。ベタなんだけど、ラストのダンスで泣かない人いないでしょう。みんなで踊れて良かった。笑顔のあるお葬式ってすごく素敵だと思う。奈々のお顔に傷痕が残ってなくて良かった。本当に良かった。いなかったね、で終わるのではなく、最後ちゃんとほっとさせてくれて良かった。
私はSUNNYよりも少し下の世代で、当時中学生でした。それでも劇中歌は青春の始まりに聴いていた曲ばかりで刺さりまくり、それもまた楽しかったですね。田舎なのでコギャルはリアルに近くにはいなかったけど、ルーズソックス履いてたなぁ。安室ちゃんのチェックのスカートも流行った、履いてた。あの時代の空気は鮮明に覚えています。
高校時代も現代も、女優さんたちが素晴らしかったです。前置きとしてこれは大いなる賛辞なのですが、すずちゃんは田舎くさい子が似合う！あんなに可愛いのに、ダサいがはまる。これはなかなか他の女優さんに真似できない魅力だと思う。大人になってもあの素朴さは消えないでほしいですね。
エライザが綺麗だったなぁ。もともと好きな女優さんだけど、もっといろんな顔が見たいなと思いました。
探偵役のリリーさんもいい味出してたし、奈美の家族も良い笑いとほっこりを運んできてくれて楽しかった。そして、春馬が出てるの知らなくて、胸がぎゅんっとなりました。色んな意味で、心が揺さぶられる作品でした。
私も友達を大切にしよう。
みんな幸せでいてほしい。
