DZ015

リズと青い鳥のDZ015のレビュー・感想・評価

リズと青い鳥(2018年製作の映画)
3.9
吹奏楽部でフルートとオーボエを担当する高3女子二人の心の機微を丁寧すぎるぐらい丁寧かつ繊細に描く。大仰な音楽や派手な展開に頼らず、心の奥底から揺さぶりをかけられるような深い感動を与えてくれる。ぶれない演出、テンポ感、山田監督をはじめ制作チームの素晴らしさ故。観るものの感受性を信じ委ねてくれる数少ない監督。「聲の形」に続き牛尾憲輔氏の音楽も単なる劇伴以上の役割を果たしているし、個人的に応援している京都のバンドHomecomingsがエンディング主題歌なのも嬉しい。小川洋子さんの小説を想起する静謐で凛とした傑作。
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