カトコウ

あの頃、君を追いかけたのカトコウのネタバレレビュー・内容・結末

あの頃、君を追いかけた(2018年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

うーーーん???
自分の中で評価が両方向に分かれる感触で…

好むと好まないが交互にくるような


結果として良いな。と思った点は

主役2人が特に顔ビジュも良いし
主にナレーションとしての山田裕貴くんの声もよく
それらが作品の雰囲気をなんとなく良い感じにできている

あとは、終盤自分に置き換えて考えたら
あーーー苦しい。となったところ
自分が愛していると心から思える人の横には
…親友たちならいざ知らず…
いや、親友にしてもイヤだけど

自分ならあの場にいるなんて耐えられない。
明日会った時に、次あった時に
婚約しました。
と発表されることを想像しただけで
気持ち悪いくらいつらいのに

出席するなんて?
気持ち考えたら、絶対に無理
むしろそれほどの愛といえばそう?

と考えた瞬間は
気持ちが動いたと言えば動いたよ


一方で
まあそもそも前半が高校生の恋愛パートで
前からこういうの男子校時代考えると
ファンタジーよりも遠い存在なんすよ。
みたいなことは今までずっと言ってたけど

むしろ最近は自分がまともな精神ではなかったんだと思うと
それがゆえに共感度合いが違うな、と

ふまえて
今作もまあ高校生として可愛らしい恋だし
まっとうな精神で思春期を過ごした人にとっては
ナツカシの共感できる内容なのかも?
と頭では考えつつ

今ひとつ気持ちが入りきらず

それ以降の大学時代から終盤までの流れも
同じく頭で考えてからの落とし込みになってまって
結果ラストの場面は
先に書いたような心の動きがグッと出てきたけど

結局、人様の結婚式で何してんだこいつら。
新郎の気持ち…
とか不自然なところが
頭で観てるせいでノイズがひどくて
自己中すぎて気持ち悪。という気持ちにすらなった


結論
最初に言った要素で
なんかいい感じの雰囲気に仕上げてるけど
ところどころ粗くて安っぽいつくりになってる
昨今の若い邦画らしい邦画だなあ。と思ってしまった

なんか中高生層が観る想定かなとは思うが
憧れでキュンキュンする世代が観る作品なんだとすると
筋としては観る側に懐古や積年の思いを求めてる風になってるのが

原作の台湾映画がどうなのかなあと
日本のターゲティングの悪影響だと、今は思い込んでいる
カトコウ

カトコウ