Prime Video配信終了前に滑り込み鑑賞!笑
日本版ポスターには黄色背景に赤文字のコントラスト強めにデカデカと「最強家族」のうたい文句!
そしてフローレンス・ピュー演じる主人公サラヤとドウェイン・ジョンソンがど真ん中には堂々立っている!
”ザ・ロック”様がお父さんだったらたしかに”最強家族”だわ!と、期待して予告編も観ずに本編を観たらびっくり!
お父さんはこのポスターの端っこにいるニック・フロストなんかい!!!ヒロインの伯父さんかと思ったわ!!笑
ドウェイン・ジョンソンはこんな堂々と立ってんのに”最強家族”のお父さんちゃうんかい!!!笑
てか、ドウェイン・ジョンソンは今回引き立て役かい!!!笑
ポスターだけを前情報に鑑賞したらだいぶイメージ違った…笑
(アメリカ版のポスターをみるとフローレンス・ピューがちゃんと主人公としてリングコーナーに立っているので日本版がミスリード誘っている印象…)
とはいえ、本編は本編でちゃんと面白かったー!
まず、主人公サラヤを演じたフローレンス・ピュー!!
いまとなっては『ミッドサマー』『ストーリー・オブ・マイライフ』などの名女優ぶりが印象的な彼女だけれど、本作も女性プロレスラー役を体張って演じていて凄かった!
そりゃこんだけ動けるならMCU『ブラック・ウィドウ』でもエレーナとして余裕で動けるわな。。。
黒髪でパンク、メタルファッションを着飾る彼女の容姿に、観始めるまではフローレンス・ピューだと気付かなかった!
(どんだけ前情報入れずに観たんだ自分…笑)
サラヤは常にコーチからは他の誰のためでもない、なぜ自分がリングに上がるのかを問われ続ける。
家族経営のプロレス団体WAWで育った彼女にとって、家族とプロレスは不可分な存在だった。
そんな彼女が、一緒にリングに上がり続けた両親や兄の存在を抜きにしてそれでもなぜリングに上がるのか。
その答えをこの映画の後半、夢の大舞台であるWWE・ディーヴァズ王座のリングにて、彼女は満を持したマイクパフォーマンスで伝える。
実話をベースにした本作の主人公サラヤは、実際に現在WWEでリングネーム”ペイジ”として活躍しており、実際の彼女の姿はエンドロールでも描かれる。
本編鑑賞後にYouTubeでWWE公式チャンネルにて当時の試合と試合後のスピーチを見たら試合運びやマイクパフォーマンスなどの構成、進み方は映画と多少異なることがわかる。
また、フローレンス・ピュー演じるサラヤと実際の彼女は、当然ながら顔は似ていない。
ただ、それでも実際のサラヤ”ペイジ”に、話し方で似ている部分もあり、マイクパフォーマンスもあながち映画向けにウェットに誇張されていないこともわかる。
(そもそもWWEがパフォーマンスを孕んだエンターテインメントではあるものの)
ニック・フロストとレナ・ヘディ演じる、サラヤの両親も、観ているこっちからすると破天荒な両親だなぁと笑いながら観ていたけれど、エンドロールで実際の両親が出てきてビックリ!
これまた盛ってないじゃん!!!盛ってんのは日本版ポスターだけじゃん!!笑
最後の試合鑑賞していたダイニングルームとか、あれ実際の部屋で撮影したのかなぁ。
ただ、若干不満を挙げるとすれば、ちょっとサラヤのお兄ちゃん、ザックはサラヤの大躍進と裏腹に自分自身の夢でもあったWWEデビューに向けたテストに受からず、妹に対する妬みが募っていくのだけれど、ちょっと映画の上映時間全体に対し、モヤモヤが解けない時間が長すぎてお兄ちゃんの描写だけが冗長な気がしなくもない。
そのため、いよいよ妹サラヤの大舞台であるディーヴァズ王座戦の生放送直前の控え室でのやりとりも間延び感が気になった。
(全然関係ないけど、このお兄ちゃん役の人、どことなく顔立ちが、特に困り顔のときがサイモン・ペッグに似ていて、お父さん役はニック・フロストということもあって、意識されたキャスティングなのかなぁとも思ってしまった笑)
また、映画後半で描かれるディーヴァズ王座戦以後、アメリカ国内におけるWWEの在り方、女性プロレスラーの在り方がどう変わっていったのか、さらりとエンドロールで描かれるのだけど、ここはグッと来た。
ただ、たしかにグッとは来たものの、逆に、なぜサラヤ以前のWWEまでは女性の扱いが変わらなかったのか、なぜサラヤ以降ムーブメントが変わったのか、ということに対する説得力が、少なくともこの映画内においてはWWEの中心アメリカではなく異国イギリス出身だったから、という以外に推察できなかったのでそこもちょっと気になった。
おそらくは映画業界におけるワインスタイン事件以降の#MeToo運動の動きも影響はあったのかもしれないけれど、ただ#MeToo運動は2017年で、本作で描かれるディーヴァズ王座戦は2014年のことだし、んー、、気になった。
とはいえ、映画全体はサラっと観やすく、なにしろ各キャストが笑わせてくれる!
コーチ役のヴィンス・ヴォーンは本作だとほとんど笑わないクールな役どころなのに、サラヤを時折気に掛けるやさしさ、決して妥協しないプロフェッショナルさ、などよかった~!
ちなみに、観終わってIMDbで監督について調べたら、この監督、サラヤのお兄ちゃんと結婚した女の子の父親役の人だったのか!笑