ジャン黒糖さんの映画レビュー・感想・評価

ジャン黒糖

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ルックバック(2024年製作の映画)

4.0

創作物、創作活動が作用する書き手を書き手たらしめるものをめぐる話だと思った。
アニメをほとんど観ない自分にとって京アニ事件はその悍ましい事件の内容や当時SNSなどで溢れてた支援の声は当時ニュースを自ら
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恋するプリテンダー(2023年製作の映画)

4.0

『恋するプリテンダー』は、この手のジャンル映画=ロマコメをド直球に描いた、ストレートに楽しめる快作だった。
コンプライアンスに厳しく、多様性へのケアが必要とされる現代の流れのなかで何かと作りづらくなっ
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ディヴォーション:マイ・ベスト・ウィングマン(2022年製作の映画)

3.4

1950年に起きた朝鮮戦争を舞台に、アフリカ系アメリカ人初の海軍戦闘機パイロットであるジェシー・ブラウン少尉と、彼のウィングマンとなるトム・ハドルストン大尉の友情を描いた実話を基にした映画。
アメリカ
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砂の城(2017年製作の映画)

3.4

グレン・パウエル出演作を見続けております。
2017年製作のNetflixオリジナル配信となった、イラク戦争を描いた映画。
いまやその正当性に批判的な見方が多数のイラク戦争を、若い兵士たち側の視点から
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.3

河合優実×社会派映画繋がりで『由宇子の天秤』をこのタイミングで初鑑賞。
本作を観て、「正しさ」というテーマが如何に複雑で多面的・多層的であるかということを考えさせられた。
この映画では、登場人物たちや
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.4

『あんのこと』のスタッフが本作にも多く関わっている、とのことで河合優実繋がりで本作も鑑賞。

高齢化社会の問題を、現実に起こりうるSF要素で鋭く描き出す本作は、観る人それぞれがどう捉えるかの解釈に委ね
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あんのこと(2023年製作の映画)

4.2

河合優実主演、入江悠監督のコロナ禍にあった実話に基づく作品。
自分の見えている範囲の世界を当たり前と思わずに、杏のような存在を正しく導くための大人や社会の寄り添い方の難しさを痛感させられると同時に、だ
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.4

グレン・パウエル出演作を見続けてます!
彼の、良い意味で浅薄な振る舞いがキャスティングとしてはピッタリだったけれど、物語としては主人公ジュリエットを推進させるためのコマに過ぎなかったように見えたのは勿
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セットアップ: ウソつきは恋のはじまり(2018年製作の映画)

3.2

グレン・パウエル、ゾーイ・ドゥイッチ主演のNetflix映画『セットアップ ウソつきは恋のはじまり』は、2人の相性の良さが冒頭からわかる所が良くもあり、結局そこからプラスにもマイナスにも振り切れない予>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

4.3

グレン・パウエル出演作を見続けてます!
1960年代のマーキュリー計画の裏側でのアフリカ系女性たちの活躍を描いた、2016年製作アメリカ映画。

幼い頃からずば抜けた数学に長けたキャサリン・ジョンソン
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砂の惑星(1984年製作の映画)

2.3

マッドマックス2作に続いてDesert Adventure繋がり(笑?)でデヴィッド・リンチ版『砂の惑星』!!
※ちなみにドゥニ・ヴィルヌーブ版や『ホドロフスキーのDUNE』は未見です!
本当はPAR
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.6

最新作『マッドマックス:フュリオサ』公開前のタイミングで改めて見直したし、公開後&鑑賞後に本作を鑑賞したけど…、大傑作なのは重々わかっていたけど…あれ、こんなに大傑作だったっけ?!!笑
めちゃくちゃ面
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マッドマックス:フュリオサ(2024年製作の映画)

4.0

観てきたゾ!
シリーズ創造者ジョージ・ミラー監督による超話題作!
歴史的大傑作『〜怒りのデス・ロード』で登場したフュリオサの前日譚を描き、主演はシャーリーズ・セロンに代わりアニャ・テイラー=ジョイがフ
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アポロ10号 1/2: 宇宙時代のアドベンチャー(2022年製作の映画)

3.5

リチャード・リンクレイター監督×グレン・パウエル出演作、3作目。
恐らくは監督初となる?Netflixオリジナル作品で、近々再びNetflixで同タッグによる最新作『Hit Man』が配信予定につき、
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エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に(2015年製作の映画)

4.5

グレン・パウエル出演作×リチャード・リンクレイター監督作をプレイバック。
久しぶりに観たけど、本作で彼が演じたフィンがやっぱ大好きだ。本作が自分にとってグレン・パウエルを知るきっかけとなった。

『6
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ファーストフード・ネイション(2006年製作の映画)

3.4

『トップガンマーヴェリック』の"ハングマン"役で一気に人気を決定的にした俳優グレン・パウエルの新作映画主演作が今年なんと3本もあるということで、このタイミングで彼の出演作を観た!

本作はビフォア3部
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Blue Christmas(原題)(2017年製作の映画)

3.5

『aftersun/アフターサン』のシャーロット・ウェルズ監督、大学院時代の短編作品。
以前彼女の短編作品は『Tuesday』しかFilmarksには登録されていなかったので他の短編作品の感想もまとめ
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Laps(原題)(2017年製作の映画)

3.7

『aftersun/アフターサン』のシャーロット・ウェルズ監督、大学院時代の短編作品。
以前彼女の短編作品は『Tuesday』しかFilmarksには登録されていなかったので他の短編作品の感想もまとめ
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アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~(2024年製作の映画)

3.4

マイケル・ショウォルター監督作の感想を書き続けて遂に最新作。
今回は40歳のシングルマザーと20代のアイドルという住む世界も年齢も異なる男女の恋愛模様が描かれる。
主演は人気女優アン・ハサウェイとブレ
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タミー・フェイの瞳(2021年製作の映画)

3.6

キリスト教テレビ番組「PTLクラブ」でおしどり夫婦として70〜80年代、絶大な人気を誇ったジム&タミー・フェイ夫妻の盛衰期を描く伝記映画。
監督は『ビッグ・シック』などのマイケル・ショウォルター、主演
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ラブバード(2020年製作の映画)

3.4

マイケル・ショウォルター監督×クメイル・ナンジアニというAmazon Primeオリジナル映画『ビッグ・シック』に続いて、今度はNetflix製作のラブコメ映画。
ダブル主演には『バービー』に"バービ
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レイ・ロマノ: この場所、いやちょっと先(2019年製作の映画)

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かつてニューヨークでスタンダップコメディをし、いまでは俳優としても活躍しているレイ・ロマノが、23年ぶりに舞台に立った公演を収録したNetflixオリジナルコンテンツ。

『ドリスの恋愛妄想適齢期』『
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ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ(2017年製作の映画)

3.9

パキスタン出身のコメディアン、クメイル・ナンジアニと妻エミリー・ゴードンの出会いに始まる半自伝的実話を2人自ら脚本執筆し、第90回アカデミー賞では脚本賞ノミネート、SXSWでは観客賞受賞、Rotten>>続きを読む

ドリスの恋愛妄想適齢期(2015年製作の映画)

3.4

マイケル・ショウォルター監督最新作『アイデア・オブ・ユー』がprime videoで配信開始したこのタイミングで、監督作を観てみようと思い本作鑑賞。
本作も最新作同様、年の差恋愛を描いているけれどこち
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アインシュタインと原爆(2024年製作の映画)

3.0

まず先に全然本作と関係ないことに触れるけど、本作で繰り返し描かれるアインシュタイン=平和主義、という人物像に関して思ったこととして、漫画『ONE PIECE』の天才科学者ベガパンクと、彼が生み出したパ>>続きを読む

ブラックベリー(2023年製作の映画)

4.2

かつてはビジネスマンを中心に絶大な人気、シェアを誇っていたカナダ発の携帯端末BlackBerryの創業者にして共同CEOのジム・バルシリーとマイク・ラザリディス、そしてマイクと学生時代からの親友で同じ>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.3

遂に日本公開!
本当にありがとう!ビターズエンド!!
もう映画館では観られないと思ったけど、結果海外の評価を受けて(?)、日本でも300館を超える劇場でIMAX、dolby atmosを含む大きなスク
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ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

2.8

子供たちと一緒に観に行ってきましたー最新作!
原題は『Ghosubusters: Frozen Empire』
はっ!サマーちゃうんかい!笑

、という瑣末な部分でのノイズが劇中も目立ち、「公開時期も
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AIR/エア(2023年製作の映画)

4.2

俳優のベン・アフレックが2015年の『夜に生きる』以来8年振りに監督し、製作と出演も務めた実録お仕事映画。
昨年観た映画のなかで一番スカッとしたものの、実話ならではの細かい描写に色々と耳を取られた作品
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SHE SAID/シー・セッド その名を暴け(2022年製作の映画)

4.4

2017年10月5日ニューヨーク・タイムズが報じた、アメリカ映画界の超大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインが長年にわたって彼の会社員や女優相手に行ってきた性的虐待。
この一連の報道は、その後
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アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド(2021年製作の映画)

3.7

大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインの一連の騒動にニューヨークタイムズ紙の記者が迫った実話『SHE SAID その名を暴け』を監督したドイツ人監督マリア・シュラーダーがドイツで撮ったAI>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.9

この映画ほど「"2023年らしさ"を代表する映画」という評価が似合う作品はないのではないかな。
そりゃ確かに賞レース活況の年明け以降は2023年の映画=オッペンハイマー一強の印象があるけれど、ただ、現
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Tuesday(原題)(2015年製作の映画)

3.7

『aftersun/アフターサン』のシャーロット・ウェルズ監督、大学院時代の短編3作品がcharlotte-wells.comという、そのまま過ぎる彼女のサイトで無料観られる!
ということで観てみた。
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.4

自分は"記憶"にまつわるドラマに感情を揺さぶられてしまうことが多い。
2021年はフローリアン・ゼレール監督の『ファーザー』で、アンソニー・ホプキンス演じる認知症が進行する父から見た、かつての記憶に沁
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.9

『わたし達はおとな』の加藤拓也監督作。
劇場公開当時、ポスターをチラ見しては「へー、染谷将太、門脇麦が出るような映画にオリラジ藤森も出るんだー」と適当に見間違えていた印象を抱いていたコトが大変申し訳な
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

4.4

だいぶ喰らってしまった。
なんなら、2022年公開映画の当時のマイベスト10を更新したくなるほど、ちょっと自分には突き刺さり過ぎた1本。

【物語】
大学でデザイン専攻の優実には、演劇サークルに所属す
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