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ハングマンズ・ノットのjonajonaのレビュー・感想・評価

ハングマンズ・ノット(2017年製作の映画)
3.7
ずっと見たいと思ってたやつ。ようやく鑑賞したけど期待通りのやつだった。
コミュ障のサイコパスと殺人も強○も何とも思わない不良集団のバトルのお話。
期待値かなり上がってて期待通り面白かったので結構凄いかも

○GOOD
・主人公サイコパス殺人鬼のシバタのキャラクターがキモすぎる。
結構人の気持ちは考えれないからズカズカ物言う『○○くんって会話下手だよね?』とかわりと平然と言える。お前だよ!ってツッコミたくなる笑
あと写真撮られて自分の事好きだと思うとかもう無敵じゃないの

・ヤンキーもキモすぎる。
冒頭の底辺YouTuberのお宅凸シーンは中々素晴らしい。ちょっと嘲笑の気持ちで見ながらも突然始まる恐怖体験に心掴まれる。流れる閲覧者の言葉も辛辣で無責任で面白い。『当たってない』『やらせ』『もっと見せろ』。実際ここまで糞ばかりかは知らんけど、2ちゃん見てた頃は確かにこういうサークルもあった。
見かけたからって攫われる高校生がかわいそ過ぎた。こんなの1番出会いたくない人間だわ。

・シーンごとのカット編集テンポが好き。地味に無駄がない。前のシーンで出た話が直で次のシーンに連結するからわかりやすい。

・人間全般に対する悪意しかない目線
主役の両サイドが人間のゴミなのはもちろんのこと、底辺YouTuberから開幕し、ホームレスの男性、震災募金活動を行う大学生たち、全員クソだと思って監督が描いてるのがよくわかる。(ホームレスは割と優しめ)
襲撃されてるのに仲間置いて募金箱抱えて逃げる女の子とか、人が死んでても自分の近くに不良が来るまでカメラで撮影する女の子とか、みんな最低。

○見たことないストーリー
単純に斬新でそれ自体に価値がある。でも同じ無意味さが軸にあるストーリーだとディストラクションベイビーズの方が好み。


○bad
・後半のアクションがわりと予定調和。そうなるだろうなって思ったまんま。最後の舞台立ては意外で面白かったけど。

・不意にどんどん殺し合いが進んでくのが魅力ではあるけど、極悪ヤンキー集団に対しても、頭のネジが飛んでるサイコパスだからこそ勝てるっていうアクション上のロジックは欲しかった。

・胸焼けする笑
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