橘

予兆 散歩する侵略者 劇場版の橘のレビュー・感想・評価

3.8
映画「散歩する侵略者」のスピンオフ。
ドラマで見ました。
東出昌大さんが今度は侵略者で出演されている。本編での神父も侵略者より異物だったから…ぴったりでした。

今度は侵略者のサポートをさせられる人類「ガイド」という存在がいるので、苦悩度が上がっていた気がしました。映画版の長谷川博己さんとはまたちょっと違う関わり方だなぁ。
自分のせいで人が壊れていくの、常人の精神は耐えられないだろう。。

主人公はガイドの妻。夏帆さん、ふわふわしてそうで芯の強さも感じられるから凄いな。侵略者が夢中になって執着するのは、思い通りにならないのが新鮮ってだけだろうけど。
ガイドは染谷将太さん。でっくんとのペア、寄生獣かxxxHOLiCか……どっちも巻き込まれキャラではあったなぁ。

東出昌大さんの侵略者真壁、概念奪っていくんだろうな…とはわかってたけど、概念奪っても一向に人間らしくならないのが流石でした。
異質すぎる。でっくん、人外役させたらピカイチですね……それもどうなんだろう。
他に唯一登場する侵略者の渡辺真起子さんも良かった。真壁先生は人間社会で浮いてそうだけど、こちらはきちんと溶け込んでそう。

大杉漣さん…!!
登場シーンこそ遠影でも、声だけでわかるし安心する。それからも頼りがいある感じ。

本編とは違い、愛は地球を救う!みたいななんとなくヒューマン…な結末じゃないところも好きでした。
本編は本編で好きなのですが、スピンオフも同じ着地点でなくてよいので。
そういえば、侵略者ってそれぞれ概念奪っても共有するわけではないのですね。各々収集してとっ散らかるのかしら…人間らしく。。
あー…そもそも共有の概念が無いかもな🤔


追記:そういえば映画鑑賞後に小説版も読みました。わからなかった……映画でカットされてる描写があるのはわかりました。
実写版2作のほうが比較的わかりやすいというか、お話が掴みやすいのかも。
原作である、舞台版も違うみたいです。
橘