予兆 散歩する侵略者 劇場版の作品情報・感想・評価

予兆 散歩する侵略者 劇場版2017年製作の映画)

上映日:2017年11月11日

製作国:

上映時間:140分

3.7

あらすじ

山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から、「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くとそこには実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷将太)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という《概念》が欠落していることが分かる。 帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)に違和感を抱…

山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から、「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くとそこには実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷将太)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という《概念》が欠落していることが分かる。 帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)に違和感を抱いたことを話すが、辰雄からは素っ気ない返事のみ。常に真壁と行動をともにする辰雄が精神的に追い詰められていく様子に、悦子は得体の知れない不安を抱くようになる。ある日、悦子は病院で辰雄と一緒にいた真壁から「地球を侵略しに来た」と告げられる。冗談とも本気ともつかない告白に、悦子は自分の身の周りで次々に起こる異変に、真壁が関与しているのではないかと疑い始める。

「予兆 散歩する侵略者 劇場版」に投稿された感想・評価

あおい

あおいの感想・評価

3.6
「愛」を求めた侵略は、既に始まっていた…

夏帆&染谷が夫婦役を演じる「散歩する侵略者」もうひとつのお話。邦ホラーとしても、SFとしてもやっぱり出来のいい作品!大変満足です( ^ω^ )染谷がひたすら右手のミギーを痛がっていて、なんの映画見てるか分からんかった( ^ω^ )

◎ストーリー
医学光学士の夫・タツオとその妻・エツコは、ささやかな結婚生活を送っていた。そんなある日、夫タツオに異変を感じるエツコ。右手に不調を訴え、さらに新任の真壁という医師と毎日どこかへ行っているようなのだ。時を同じくして、エツコの同僚がおかしな妄言を言い始め…

本家とはまた違った感じ、かつ侵略者が愛を求める理由が少しわかるような映画。東出の名演技が素晴らしい!イケメン、高身長で侵略者役もやってのける、やっぱ良い俳優やなぁ( ^ω^ )

演技過剰気味の染谷は、だんだんお笑い( ^ω^ )フジタツにも似た要素を感じる。でも演技上手いし、嫌いになれん( ^ω^ )
夏帆との夫婦もかなりしっくりきてました。今回の厚生労働省は大杉漣でした( ^ω^ )

お話は、本編の前なのかどうなのか分からんけど、概念奪う怖さは本編より感じる場面多かった。無表情な松田龍平も怖いけど、不敵な笑みを浮かべる東出が出せる雰囲気やったのか。

ただ、神父の東出との関わりがあるのかないのか?これが結局イマイチ納得できなかった。同じ顔の別人物ってことでいいのかな?あそこで愛を奪ってたりしたら、医者から神父になったとも考えられるけど。
神父から概念奪えなかったことも、夏帆とおなじような能力があったということなのか。

夏帆と染谷の愛も、あまり感じられるなかったな。特に染谷側から夏帆への。

あれこれ考えると謎すぎるけど、雰囲気最高やし、怖いしで、本編観てるなら全然おススメできます!
mtkinoko

mtkinokoの感想・評価

3.7
家族という概念を奪われたため、父親を自分の家に居ついた幽霊だと思い込んでしまっているというツカミが天才的 。離れた奥の直立不動から、来るぞ…来るぞ…来たーという感じで迫り来る渡辺真起子が最高。
くるみ

くるみの感想・評価

2.0
松田龍平主演の同名映画に出ていた東出昌大がこちらにも出ていると聞いて鑑賞。
てっきり同じ役だと思っていたら、全く違う役で完全に肩透かし。
一方では愛に溢れた牧師、もう一方では冷酷な侵略者。
同じ役者に全く違う二役を演じさせたいっていう意図はわかるけど…侵略者に愛の概念を奪われた牧師って設定の方が面白そうだったのになと思ってしまった。
肝心の内容は長すぎて、中弛みするというか少々退屈。
演技派だと思っていた染谷将太が意外とイマイチで、東出くんの不気味な役の方がよっぽど上手だった。
辛口評価になってしまったけど、不穏な雰囲気は映画の方より表れてると思う。
健多郎

健多郎の感想・評価

3.0
東出昌大が頑丈過ぎるはなし

地球人から概念を奪い侵略する宇宙人を描いた「散歩する侵略者」のスピンオフドラマ
本編では終わった夫婦が主役でしたが、こちらの主役はまともな夫婦でした
メインの2人が染谷・東出ということで寄生獣を思い出してしまったのはナイショだ

本編よりダークな雰囲気で、意図的な殺人シーンや侵略者の人間離れした耐久性能などもあって個人的にはこちらの方が好み
でもそれよりも、出演してると知らなかった大杉漣が出ててちょっと胸が痛くなりました
今後も漣さんが出演されている映画を観るたびにこういう気持ちになるんだろうなあ…
ひらが

ひらがの感想・評価

3.5
『散歩する侵略者』のスピンオフである本作『予兆』。
本編では、人類の言語や感情を理解出来ない宇宙人による「概念収集」という変則的な侵略が印象的でした。
侵略でありながらサスペンス性はあまりなくコメディ的に映る部分も多かった。そして言葉の意味、その根底にある概念の有る無しに着眼点を置いていて面白いアプローチ。
本作『予兆』では本編と比較すると王道の侵略にシフトする事を意識している気がする。
本編こそが『散歩する侵略者』の真意には近いと思うので本編の方がオススメです。
んん〜〜っ
本編の方が
良かったですね

こっちのが
恐怖感を出してるんやろけど
イマイチ

無駄に時間も長くて
ダラけましたね
NUZOO

NUZOOの感想・評価

3.8
『散歩する侵略者』の方が好きだけど、スリラーテイストの強いこっちの良さも大いにある。

この話の面白いところの一つが概念を奪われた人の行動だと思うので、そこはもう少し見たかった(本編でやったから少ないのだとは思うけど)。プライドを奪われた人の末路、めっちゃ気になるよ。

突如起こる不可思議現象の見せ方はやっぱり最高にいい。引いたまま写すカメラとかね。

しかし東出の大活躍には眼を見張るしかないですぜ…。
本編の『散歩する侵略者』よりも黒沢監督らしさが濃厚で、個人的にはこちらの方が好みだったりする。
一番印象的だったのが、やはり東出昌大さん演じる真壁というキャラクター。あの猫背の高身長、感情が抜けたかのようなセリフ、ギョロっとした目...これらの要素が完璧に組み合わさることで、正に悦子が言った通り「異物感」が見事に醸し出されている。
他にも、個人的には『回路』の終盤を思わせるような廃工場での場面や、黒沢映画ではお馴染みの長回し撮影、林裕介さんによる見事な劇伴の数々などが、本作の不気味さを増幅させている。
また、ガイド役が概念を奪わせる相手を選ぶときに、自分が嫌に思っている相手を選ぶというのが、本編には無かった設定な上に、現実でもありがちな選択方法で面白かった。
こうして良かった点を並べてみると、これだけ(個人的には)面白い邦画だっただけに、全国で劇場公開されなかったというのが非常に惜しい。
個人的には長澤まさみ版の方がおもしろかったけどまぁこれはこれで良し。

東出昌大がこの監督に好かれてる理由がこの作品でなんとなくわかりました。笑

このレビューはネタバレを含みます

 概念を奪って侵略しようとしている宇宙人から逃れようとする夫婦の話。

 映画本編よりより原作のしばりがないからか、黒沢清色が強まっていて好みの問題ではあると思いますが、こちらのスピンオフのほうが個人的には面白く感じました。冒頭の主人公が帰宅してきて夫婦の微妙なズレがある会話から長回しから不穏な空気感いっぱいでした。そして友人が「幽霊が家にいる」という相談から何やら自分の知らないところで巨大な何かが動いているというのを知って…。というツカミから面白かったです。
主人公からは概念が奪えないとかガイドが宇宙人から逃れようとすると耐えられない痛みが襲ってくるとか映画版にはなかった設定も面白かったです。東出さんの淡々としたいつものお芝居が宇宙人としての不気味さを増していてキャラたくたーにピッタリな配役の勝利だと思いました。

 ガイドとなった人間は自分が嫌いだったり苦手な人物を宇宙人に紹介して概念を奪わせるという役回りに悩んだりするのも映画版の長谷川さんみたいに友情みたいな関係になるのではいのも、こちらのほうがよりリアリティがあってよかったです。クライマックスの廃墟での戦いも不気味さいっぱいでカタルシスを得られる見せ場でした。

 これぞ日本のホラーといった映画で面白い140分でした。
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