予兆 散歩する侵略者 劇場版の作品情報・感想・評価

予兆 散歩する侵略者 劇場版2017年製作の映画)

上映日:2017年11月11日

製作国:

上映時間:140分

3.8

あらすじ

山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から、「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くとそこには実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷将太)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という《概念》が欠落していることが分かる。 帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)に違和感を抱…

山際悦子(夏帆)は、同僚の浅川みゆき(岸井ゆきの)から、「家に幽霊がいる」と告白される。みゆきの自宅に行くとそこには実の父親がいるだけだった。みゆきの精神状態を心配した悦子は、夫・辰雄(染谷将太)の勤める病院の心療内科へみゆきを連れていく。診察の結果、みゆきは「家族」という《概念》が欠落していることが分かる。 帰宅した悦子は、辰雄に病院で紹介された新任の外科医・真壁司郎(東出昌大)に違和感を抱いたことを話すが、辰雄からは素っ気ない返事のみ。常に真壁と行動をともにする辰雄が精神的に追い詰められていく様子に、悦子は得体の知れない不安を抱くようになる。ある日、悦子は病院で辰雄と一緒にいた真壁から「地球を侵略しに来た」と告げられる。冗談とも本気ともつかない告白に、悦子は自分の身の周りで次々に起こる異変に、真壁が関与しているのではないかと疑い始める。

「予兆 散歩する侵略者 劇場版」に投稿された感想・評価

sugenon

sugenonの感想・評価

3.4
散歩する侵略者のスピンオフ作品。
予兆というタイトルから本編の前日譚の位置づけかと思いきや、ほぼ同時期に別な場所で起こっていた事だろう。

高橋洋が脚本に加わる事で本編よりオカルト色が強く、どちらかというといつもの黒沢節は本編よりこちらの方が色濃く出ていると言える。主役3人のそれぞれに鬼気迫る演技はなかなかに見ものだ。中でも東出昌大の終始無表情な怪演は役柄に非常にマッチしていた。惜しむらくは本編にも出演しているので、しばらく同じ人物(役柄)なのかどうか?という余計な詮索をしながらしばらく見続けてしまった事かな。
全然別人なのでそこは情報として押さえとくべし。

本編を先に見ていれば、侵略者とガイド、概念を奪われる者という関係性は既に理解しているので、じゃあ今作は誰がそれなのか?が、開始直後からドキドキして楽しめると思う。

そして奪われる概念も本編よりエグい。
「過去」「未来」「命」「死への恐怖」
同じ侵略者でも得た知識によってその後の行動は大きく変わる。

世界的に人工知能の話題も日常的になってきた昨今。例えばこの侵略者のように人工知能が人間の概念を取り入れる事で成長していくのなら、果たしてそれはどういう結末を迎えるのだろうか?必ずしも明るい未来だけではない気がするのは自分だけではないと思う。

最後にネタバレ的なやつ







夏帆の能力は、アレ結局なんだったのか?笑
渓

渓の感想・評価

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【「もうすぐ、世界が終わるとしたらどうする?」】

初日舞台挨拶
新宿ピカデリー
Ideon

Ideonの感想・評価

3.5
主人公悦子の会社の同僚のみゆきが入院した。悦子が見舞いに行くと、みゆきは、最近、家に見知らぬ男が住みついており、恐ろしいと言う。しかし、実はその男は父親で、みゆきはすっかり忘れているのだった。みゆきが入院している病院は夫の勤め先で、真壁という医師が転勤してきて以来、特定の記憶が抜け落ちる奇妙な症状の患者が増えている。しばらくすると、夫の様子もおかしくなり、悦子は真壁に不審な念を抱くのだったというお話。
散歩する侵略者のスピンオフ作品。正編が松田龍平の演技でどことなくユーモアが感じられたのに対して、この作品は東出昌大の怪演に尽きるといった感じだ。寄生獣の時から感じていることだが、彼は異常者を演じる時に最も力を発揮する役者だと思う。クローズで演じたようなステレオタイプの二枚目は全く魅力がない。顔は妻夫木聡をクールにしたようなイケメンだが、あの気持ち悪い声が、ただの二枚目にはならない、素晴らしい特徴だと思う。
mince

minceの感想・評価

4.0
”散歩する侵略者”の外伝。本編観てから再度本編観ると様々氷解しめっさ楽しめる。こちらの侵略者とは正面ガチなので東出昌大の魅力最強最大恐怖と不気味さマッシマシ「予兆 散歩する侵略者 劇場版」塚口3。人妻の夏帆さんが素敵すぎるだけで十二分。どこか不気味さを湛えた岸井ゆきのも必見。2017年12月5日塚口3
きくゆ

きくゆの感想・評価

3.4
2017.11.13
@新宿ピカデリー

「散歩する侵略者」があまりに自分好みだったため、その分ハードルが上がってたかも。
同じシチュエーションにおける可能性、という面では面白かった。
紫色部

紫色部の感想・評価

4.5
2017.12.29 BS(ドラマ版)

好きな要素しかない。2017年ベスト。
KH

KHの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

なんか感想聞かれたらやっぱ黒澤清っぽかったわぁって言っとけば通に見てくれそうな映画だった。

散歩する侵略者のスピンオフ的な位置づけの映画。本格的に侵略される前の下見として先発組の宇宙人である東出君が人間を理解するために地球人の染谷君をガイドにして人間の概念を集めていく。

とても稚拙な感想だけど、黒澤清っぽいわーってのが見終わって一番に出た感想。
同じ黒澤清監督の映画、回路のあの世の定員が溢れてしまった時のようなあの陰鬱とした雰囲気、日常生活の中のかすかなズレや非日常感がいい雰囲気を醸し出していた。
登場人物は夏帆と東出君と染谷君が主軸で進んでいくのだが東出君の宇宙人顔を生かした宇宙人演技、染谷君の宇宙人顔を生かした宇宙人に操られる人間演技、天使・夏帆と飽きることはなかった。
話としては腑に落ちない箇所もあるが、本編につなげる作品ということを鑑みれば許容範囲である。

このレビューはネタバレを含みます

期待して観た。おもしろかった。
あまり考えずに観るとぐいぐい引き込まれる。

無印のほうでは、概念を奪われることで思いがけず幸せになれた人もいたけど、予兆では概念を奪わせたことで苦しんでいく人がいる。脚本家の違いかな。

最初のうち、誰が侵略者で誰がガイドだろう…という意識で観ていたので、右手を押さえる連中が怪しくてしようがない。
こいつらが果たして侵略者なのかガイドなのか…一人目の侵略者が登場してようやく「こいつらはガイドか」とわかるが、次は「じゃあこいつをガイドにした奴はどこにいるだ?」とまた神経を尖らせてしまう。
二人目の侵略者がなんか攻撃的でこわい。侵略者特有のぽわわーんみたいな描写が一切ない。
無印で侵略者が三人だったので、つい待ってしまったけど、予兆ではいなかったのかな?
てかこれ別世界だと思って観ていたが同じ世界なのか?

夫婦関係は、無印のほうが好きだった。もともとうまくいってなかったようなのが、侵略されたおかげでうまいくようになり、愛が芽生えたというか、ヒロインが愛しているのはいったい…という、そのねじれみたいなものがね。
予兆だとこの二人は本当に愛し合っているのか、酔っているだけではないのかとすごく気持ち悪い。
それぞれが、それぞれの作品にとてもマッチしているとは思いつつも、モヤモヤです。

神父と外科医って、以前観た映画(神様の思し召し)では「正反対の二人…だけど良いコンビ」として描かれていたけど、やっぱなんていうか対極みたいなイメージがあるんだろうね。

ヒラヒラ奥行きのある映像とか、世界の感染症ポスターとか、好きでした。テレビも見てたら、違う感想があったのかもな。
『散歩する侵略者』と立て続けに鑑賞。私的にはこちらの方が圧倒的に面白かったですっっっっっっ………!!!じっくりと映画を楽しめた充足感。

『散歩する侵略者』よりこちらの方が、「人間が概念を奪われるとどうなるのか」という恐怖がじっくり描かれていたと思います。ああなるほど、概念を奪われるのはそらやばいなと。それは多分に東出くんの気持ち悪すぎる演技のおかげだと思うんですが、渡辺真起子演じる侵略者も怖いというか、威圧感が半端ではなかったです(笑)

『散歩する侵略者』の方は、松田龍平や高杉真宙が「地球を侵略しに来た」と言っても「何バカなこと言ってんのよ!」とか「あ、なるほど…」みたいな周りの反応で、その、日常に異物が侵入してきているのにそれに気づかない感じの違和感が面白さだったと思うんですが、今作はオープニングから「何かが日常を侵食している」というまさに予兆、違和感、それに対する恐怖がジワジワと描かれていて別の面白さがありました。この描き方が本当に的確で素晴らしかった。

夏帆がなぜ概念が奪われないのか、途中からなぜ全てを知っているみたいな存在になるのか、なぜ東出はパイプの下敷きになって死なないのか…病院でなぜ夏帆は染谷をほっぽり出して厚生労働相の人間と一緒に行ってしまったのか…など色々疑問はあれど、個人的にはかなり満足しました。
cano

canoの感想・評価

3.4
・音楽が特撮
・サイコと思いきや、つっこみたくなるとこ満載のコメディ展開とセリフ。
・「エイリアン」系のホラーとひと味違う新しいジャンル
・いろんなところで、黒沢清だからか〜〜となる映画
・ぽっと出の大御所 大杉漣さん

9月に公開された『散歩する侵略者』のスピンオフ作品、WOWOWドラマ版。

そちらは観れていないのですが、監督曰く、どちらも出演している気になる東出くんは一応繋がりがあるとのことです。



関係ないお話ですが、
出演者登壇の試写会で、皆さんお顔が小さすぎました。普通より太めに見えてしまうテレビや映画のスクリーンを日々耐えぬいている芸能人は、映像の中でお顔が大きく見えても、実際は一般人より格段にスタイルが良いですね。。
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