橘

ヘレディタリー/継承の橘のレビュー・感想・評価

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)
3.8
勇気を出して初アリ・アスター長編(短編は観てた)。
ホラー!というより、波状攻撃でじわじわ精神削られる系か…と思いきや。。

娘さんの件で心が折れたのにまだ3分の1くらいしか時間が経ってない…と絶望したままその後のあれこれを目の当たりにしていました。
でも、終盤にお母さまの身体能力が高いと思ってしまってからはなんか楽しくなっちゃってそのまま明るいエンディングにもつれ込みました。青春の光と影。
助走無しであの瞬発力フフッってなってからダメだった……そんな自分がわからない。面白かった。

自分がわからないので、お互いに疑心暗鬼で何もかも信じられないグラハム一家の気持ちが少しわかりました。
ひとりひとり訳わからないなら、3人寄っても何もわからない。

全てが終わってみたら、チャーリーが「お祖母ちゃんが…」って言ってたところからうわぁ~なんですね。
あの事故を再現した正しい模型もどうやって作ったんだろ。何かの力が、なのかなぁ。
ポスターから予想してないところへ着地しました。継承…継承??
ファーストカット、ドールハウスみたいな模型からそのまま現実になるところも好きでした。


もしかして、アリ・アスター作品は観てるうちに一周回って面白くなってしまう系なのだろうか?
これはわたしがおかしいだけで、油断は禁物かもしれない。多分絶対そう。
橘