橘さんの映画レビュー・感想・評価

橘

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

例の件で観られなくなるかもと思い……
想像してたよりは面白く観ましたが、気分の良い作品ではなかったです。

徹頭徹尾、土屋太鳳さんの佇まいは美しかったです。失礼ながら、健康的良い子キャラから見事にスラ
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非常宣言(2020年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

旅客機の機内でバイオテロ。
コロナ禍を経た今では、感染症パニックも現実味があります。
アメリカ、日本、韓国それぞれの思惑も「わからないでもない」と思ってしまいました。自国民の安全を第一に考えてさ…てか
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

予想から大幅に離れてはいないけれど絶妙に着地点がずらされてて、爽やかで、たぶんへんてこで、にこにこ出来る終わり方でした。
ほのぼの…清原果耶さんと成田凌さんの魅力がすごい。様子がおかしいのとか、戸惑う
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アジアの天使(2021年製作の映画)

3.9

言葉にしなくても、いや、言葉が通じてなくて相手が一生懸命喋ってるのが何なのかわからなくても、心は通じ合えるのか……ぼやぼや観られるけれど、ぼやぼやしていてもきちんと心動かされる作品でした。

特に兄た
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おもかげ(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

エレナ、ジャンのご家族に「6歳の時に行方不明になった息子に似てるんです」みたいに伝えてたら大丈夫だったのでは?いや、それでも怖いか……と思いました。
でも、当たり前だけどエレナの中では気持ちの整理がつ
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スカジャン・カンフー(2025年製作の映画)

3.6

喜矢武豊さんスタント無しなのか、凄い!!
格好良かったです、キャンさんは目がいいな〜
演技力どんどん上がって、キレッキレアクションもなんて…序盤のだめな感じもかわいい。

ジャック&ベティのチケット売
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ホテルアイリス(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

やっぱり小川洋子さんの世界は日本以外でつくる方がしっくりくるな…と改めて感じました。
小川ワールド、国籍感じないからなぁ。固有名詞バシバシ出されてる作品以外は。
こちら金門島なのですね。海を渡って島へ
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不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)

3.9

たいへん素敵なラストにグッときてしまったのが悔しい…
それまであんなに、シュールでブラックでだらだらしてたのに!
がんばって観てよかった……!!面白かったです。

よく考えなくても酷い星人(?)差別が
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TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

かっっっっっっこよ!!!
映像もアツい友情もキレッキレでした。
時間の流れを無視する戦法、未来から過去に介入か…これが第三次世界大戦起こるきっかけ(?)になるのかはわからなかったけど、確かに核兵器どこ
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鈴木さん(2020年製作の映画)

3.7

いとうあさこさんの佇まいが好きでした。
疲れてるけど芯の強さも感じられて生々しかったです。いとうあさこさんはいつでも「陽」がどこかに感じられるけど、一切無かった…すごい。

“カミサマ”を国家元首に、
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サイン(2002年製作の映画)

3.7

言われてるほど駄作じゃない…と思ったけど、この映画をSFとして観てなかったからかも?と思いました。
信仰を棄てた元牧師と、その家族が力を合わせて危機に立ち向かうファミリードラマとして観てた。SFはオマ
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ヒトラーのための虐殺会議(2022年製作の映画)

3.6

Podcast『カエサルの休日』で取り上げられた、観てない映画を観ようその①

ヴァンゼー会議。
徹頭徹尾会議の映画で、根回しとか腹の探りあいとかありつつも、淡々と進行していく会議を眺めました。
アイ
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侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

傑作との噂は耳にしておりましたが、噂に違わず見事な作品でした。
丁寧に勢いがありました。観ている間、ずっと関心が保てる作品は久々な気がします。すごい!
制作サイドの大変さもつくづく感じました。情熱がな
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幽霊の日記(2025年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

切ないSF。ホラーかと思ったら…

誰もいない世界しかなかった頃より、彼処に居るのが自分だったかもしれない世界に触れてしまった後のほうが絶望も強くなりそうです。
でもそれでも、「食べる?」と言われてし
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ウォールフラワー(2012年製作の映画)

3.8

現在進行系で「これから良くなっていく」でも、「あの時のこれで世界が広がっていった」だとしても、良い話だった…
キラキラしていました。
引き上げてくれたのはパトリックとサムの兄妹だったとしても、友だちに
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隣人13号(2004年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「あっ、なんか熱ある…」と思った昼下がり、観終わったら37.1度→36.5度に下がってました。
ありがとう隣人13号

二重人格ものというのはあらすじでわかるけど、十三が勇気出した場合・赤井くんが自覚
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.7

「目覚めたければ眠れ」

劇中劇で、「アステロイド・シティ」の話と、脚本家の苦悩みたいなのも描かれていました。
どこがどう面白かったかはわからないけど、退屈はしなかったし、思い返しても嫌いなところは特
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狭霧の國(2020年製作の映画)

3.7

特撮人形劇。
時代設定も、お人形と怪獣の造形も好きでした。音楽も好み。
ストーリー自体は既視感ありましたが、世界観の造形でずっと観られました。

山間の旧家のドロドロした感じ…好み。。
表情が変わらな
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わたしの幸せな結婚(2023年製作の映画)

3.3

原作途中まで既読、アニメ1期完走済なので、他の事しながら流し見しました。
序盤は何もかもうーん…と観てたけど、終盤、薄刃家当主として火野正平さんが登場してから帝周辺のサスペンス描写が良い感じになったと
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人間失格 太宰治と3人の女たち(2019年製作の映画)

3.1

……そろそろ、『人間失格』という題名つけておきながら「太宰治物語」やるの辞めてほしいと思います。
「人間失格」の主人公・大庭葉蔵くんは「人間失格ですが、死んだようになりながら生き永らえる」みたいな感じ
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

3.9

アイコンの通り犬好きなので、小林市長〜💢となりました。
大団円ほっとした…

AmazingJAPANだけどこれをアニメーションで、しかもストップモーションで演ったのは狂気。
犬たちが外見じゃなく、性
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ヴァリデーション(原題)(2007年製作の映画)

4.3

毎日のようにBONESのジャック・ホッジンズ博士役で拝見しているT・J・サインさんが主演の短編映画。
とても良い!

まっすぐなキラキラおめめで褒めちぎってくれる駐車場係さん、言葉に嘘がない感じがすご
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ロスト・イン・トランスレーション(2003年製作の映画)

3.9

同じ「もう日本来ない」でも、映画の始まりと終わりでこうも違うとは。
異国の地だからって、始まりそうで始まらなくてもいいじゃない…むしろ、なにも始まらなくてよかった、と思えました。

ボブとシャーロット
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怪物学抄(2016年製作の映画)

4.0

みんなみんな、怪物なのに変わりはありません。
あなたも、わたしも。

かわいい怪物たちと素敵なチェンバロ曲です

イチケイのカラス(2023年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

2時間ドラマ感は拭えなかったけど、メロい斎藤工さんと、こういう役上手いな…な宮藤官九郎さんが観られました。
初っ端から、裁判中に居眠りしてる庵野秀明裁判長も。キャスティングが謎、シンゴジつながりかしら
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I Am Easy To Find(原題)(2019年製作の映画)

3.9

Feeling big,small,scared,at ease.
短編映画なのか、MVなのか、どちらでもいっか。。

ある人の一生。
気が付けばいつの間にかこんな歳に…と思いがちだけど、それを外から
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ある脅迫(1960年製作の映画)

3.7

西村晃さんの話をしてたら、曲者時代のを観たくなって…60分強でサクッと観られるけど満足度が高くてたいへん良い作品でした。

ずっと侮られてたのに、と思いきや!?と最後まで目が離せません。
西村晃さんの
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鹿の一年(1995年製作の映画)

3.1

寓話にしても救いがないな。原作があるのか。。
表情豊かな鹿と犬。
しかしこの辺は白い犬しかいないのかな?鹿もそりゃ勘違いするかもしれん

猟師的な人が何考えて、鹿捕まえてきたのかが謎でした 

破滅への歩み(1992年製作の映画)

3.0

ファウストだということも何もわからず観たけど、ラスト全部見せてくるのにびっくり。
こんなことも出来るのか……凄いものを見た、と思いました。
筆の動きまで残す、みたいなぺったりした画風(?)も狂気的で良
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少女と雲(2001年製作の映画)

3.3

鳥が豆拾ってくれたりドレスが勝手に落ちてくる辺りシンデレラの原作に近いストーリーだけど、王子様じゃなくて富豪かなぁみたいなのは現代風で面白かった。
線も強いし色彩もパキっとしていました。

白頭山大噴火(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ビョン様🙏✨️となる作品でした。
全部持ってくやん…
ハ・ジョンウも悪くないけどちょっとイ・ビョンホンが格好良すぎました。途中お尻丸出しだったけど、ずっとスーツだったのも良かった。

マブリーまさかの
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シビル・ウォー アメリカ最後の日(2024年製作の映画)

4.2

お気に入りレビュアーさんが書かれていた、「アメリカが分断されたとき、日本はどちらのアメリカに付いていくのか」の答えが出せずにいます。
この映画のどちらを支持するか。
わかりやすくトンチキは大統領の方だ
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犬王(2021年製作の映画)

3.8

2025年1本目は『犬王』で始めました。レビュー書くまでが長いけど。。
実在したけど作品は現存していない能楽師・犬王のお話。
犬王と一緒に友有座を結成してた琵琶法師の友魚は創作だろうな。琵琶法師も残っ
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七人の侍(1954年製作の映画)

4.8

2024年見納め映画。
200分超えを物ともせず、面白かったです!
マイナス0.2は台詞の聞き取れなさ…しかしそれでも尚面白くてすごい。

途中から見たことはあっても、全編通して観るのは初です。
結末
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砂の女(1964年製作の映画)

3.7

原作未読で。
「苦手な方の安部公房かも…」と思いましたが、絶望だけの終わりじゃなかったのでホッとしました。
「闖入者」のトラウマが大きいです。
原作も読もうかな…そのうち。

女は「砂がなければあたし
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

3.6

お父さまが、パジャマの裾をズボンに入れていたのがツボ。洋画で幼児がやってるのはよく観るけど、大人もするのかぁ。
お腹冷やすと良くないからね……洋画なら丈の長いシャツタイプのナイトウェアでしょう!長崎の
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