都落ちMiyaco

レプリカズの都落ちMiyacoのネタバレレビュー・内容・結末

レプリカズ(2018年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

事故によって家族を失った神経科学者のウィリアムは、クローン人間をつくり、そこに家族の意識を植え付け、家族を「取り戻そう」とする。もし理論的に可能であっても、倫理的にタブーとされているクローンの問題を扱っています。とんでもSFなので科学技術的な細かいことはツッコミなしで良いでしょう。
自分勝手ながらもタブーである研究に挑戦するマッドサイエンティストの姿や、少しずつ記憶の齟齬や家の中の不自然さに気づく家族の描かれ方はどこか不気味で、シリアスな展開を予想させるおもしろさがありました。ところが、後半は一転、ロボットアクション風になってしまい、中途半端に感じました。
シリアルを食べながら「お腹がすいた」と訴える長男マットや、ジョギングの最中に脇腹を押さえて何か違和感を感じているようすだった妻モナ、目を覚ませた直後から微熱だった長女ソフィ。彼らのようすから、クローンであることで何か問題を抱えているのかと思いましたが、後に触れられることはなく、何の伏線だったのかわかりませんでした。ここまではとても良かったのですけれど……。終わり方が分からず、ふわっとよくある展開にしました感が否めません。