Masato

犯罪都市のMasatoのレビュー・感想・評価

犯罪都市(2017年製作の映画)
4.2

2回目鑑賞(2022.11.06) ★4.1 → 4.2


マ・ドンソクのマ・ドンソクによるマ・ドンソクのための映画

新耳でお馴染み(俺だけ?)のギンティ小林さんのトークショー付き上映

相変わらず銃を使わずに手斧でひたすらぶった斬る韓国映画。「アシュラ」のような悪いやつだらけの血みどろ大戦闘が繰り広げられる。息を吐くように誰かの手を潰したり切り落としたりしているような映画ですが、口どけ爽やかな映画でした。(?)
いやいや本当なんですよ。不思議ですね〜。
その理由は、とにかく笑わせにくるからです。韓国映画はどんな映画でもユーモアが溢れていますが、本作はコメディ映画って言っても良いくらいに笑えます。なんでこんな血生臭い映画でできるかなぁと良い意味で神経を疑います。
そして、尋常じゃないくらいテンポが良い。あれよあれよと息をする暇もなく先に進む。

血みどろなのはいつものことだけど、この映画の見どころは、「警察が有能」なところです。韓国映画は大体警察が無能というのがお決まりなのですが、ギンティ小林さんによると、マ・ドンソクおじさんは刑事が大好きで友人に刑事が多く、懸命に働いているところを見ているので、映画で無能として描かれるのが嫌だったそう。だから、この映画では自らが刑事となり、ヒロイックにしたそうです(本作の企画者はマ・ドンソク)。あと、実話を基に再構成されたフィクションと書かれていますが、結構事実と同じところが多くあるのも見所。

「新感染」で全人類のハートをキャッチしたマ・ドンソクおじさんが、魅力を100倍増量してやってきました。チャック・ノリスなのか、はたまたジョン・メイトリクスなのかと疑うくらいに最強すぎるのが面白い。本当に強いです。張り手一発で気絶させる漢です。女性を前にすると童貞になるところが可愛い❤️

対して、悪役のチャンチェンは韓国ノワールの中でもかなりのキチガイ度。やることなすこと本当にエグい。まさに正真正銘純度100%の悪役でした。


マ・ドンソクに惚れたヤツは何も言わずに観に行け!


余談、キャストの顔が面白かった。特に2人のハゲ。三又又三とアホの坂田。
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