このレビューはネタバレを含みます
とにかく、主演のマ・ドンソクの存在感と肉体を堪能する作品。
敵組織になすすべなく振り回されて、警察がやっとこさ起死回生の罠が功を奏すも、二転三転の展開で緊迫感が続きに続き、且つスプラッター描写満載でやや食傷気味な味の濃さが際立つ典型的な韓国トレンディ映画の味わい。
マ・ドンソクの体躯が只者ではなく、単なるずんぐりむっくりではなく、闘う身体をしている。
特に二の腕の逞しさは見事なもので、ドウェイン=ジョンソンのそれを想起させられてしまった次第。
クライマックスで敵のボスとの一騎討ちとなるが、その大柄な肉体に合った力強く且つ落ち着いた体捌きを見せており、「刃物を持った凶躯も張り手一発で倒す」という人物設定に説得力が感じられた。
『ミッドナイト・ランナー』のように、続篇決定の報を待ちたい韓国アクションの逸品。