ちろる

ピンカートンに会いに行くのちろるのレビュー・感想・評価

ピンカートンに会いに行く(2017年製作の映画)
3.6
崖っぷち元アイドルによるおばさんの青春アゲイン!と、思いきや、ちゃんと女の友情物語だった。
やり残した事に蓋をして日々を埋めるよりも、みっともなくても、時間が経っても、求められなくてもやり切る事、それこそが人生。
嫌いだけど好き、好きだけど嫌いって不安定な感情にさせられる爆裂やな感じな30代女子バトル。
いやーほんと内田滋さんってこういうちょっと痛々しさの残るやな女やらせたら天才だわ・・・やっぱ
ラスボスみたいに出てきた松本若菜さんの神々しいお美しさと、田村健太郎くんが最高に良くて、絶妙な存在感にグッときた。
拗らせてしまった人生、複雑にしてしまった人間関係、どれもこれも、自分自身で笑い飛ばせるくらいまで一所懸命にぶつかってみれば、違う景色が広がってくる。
それがたとえ望んでなかった未来だとしても、意地やプライド捨てたありのままの自分の方が、憧れてたものよりも幸せだったりするのかも。
そんな感じで大人の女性のためのある種のエールムービーとして楽しめる本作、30代後半のアイドルコンサートシーンは色んな意味で必見です。
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