いち麦

Merry Christmas!~ロンドンに奇跡を起こした男~のいち麦のレビュー・感想・評価

5.0
字幕版を鑑賞。クリスマス・キャロル誕生譚。作家ディケンズの苦悩の正体を幻惑的映像で見せる。二人の対峙する山場には高揚…金策に奔走するディケンズと守銭奴であるスクルージ…なのに二人の心に相通じるものを見る者にわかるようにクリアに表現していて素晴らしい。D.スティーブンス、C.プラマー、J.プライス…これはもう皆、完全に嵌まり役だ。「クリスマス・キャロル」ファンの大人達のためのクリスマス映画。秀作。

吹替版でリピート鑑賞。大仰な抑揚で幾つかの人物で声音の個性が潰れるのは残念。だが流石、市村正親のスクルージはプラマーのイメージを完全に払拭していて圧巻。齋藤茉日のタラも印象的。
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