Maiko

夜の大捜査線のMaikoのレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
4.0
先日のアカデミー賞も盛り上がりましたね!今年も生中継で観ていましたが、感動のスピーチや力強いパフォーマンス等どれも印象的でした☆

...ということで、今回はアカデミー賞の過去受賞作をご紹介します!ジョン・ボールの原作『夜の熱気の中で』を映画化したサスペンス作品です。第40回アカデミー賞で作品賞を始め、5部門で受賞しました。

人種差別の激しいアメリカ南部にある小さな町、スパルタ。地元の有力者が遺体となって見つかりました。容疑者として、駅で列車を待っていた黒人青年ヴァージル・ティッブスの身柄が拘束されました。しかし警察の取り調べによって、ヴァージルは殺人課の刑事であることが判明します。警察署長のビル・ギレスピーは、彼に反感を覚えながらも、協力して捜査を進めていきますが...

王道のバディームービーでした!淡々としていたけれど、人物描写が特に丁寧に深く描かれており、上質な作品でした。公民権運動の背景で今作が作られたのは非常に意義があると思います。何より、都会の黒人刑事と地元の白人警察署長の2人を演じた、シドニー・ポワチエとロッド・スタイガーのコンビが一番の見所です!2人の名演があって今作が成り立ったと言っても過言ではありません。本当に素晴らしかったです!!!特にラスト。ロッド・スタイガーの笑顔が人間愛に溢れていました☆個人的には、名シーンだと思います。

人種差別・偏見の根強さが胸に突き刺さりましたが、刑事映画として完成度の高い名作です。一見の価値あり!
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