ミミック

夜の大捜査線のミミックのレビュー・感想・評価

夜の大捜査線(1967年製作の映画)
3.6
殺人課のエリート刑事ディップス(シドニー・ポワチエ)が未だ黒人差別が色濃く残る町で起きた殺人事件を、現地の警察署長のビル(ロッド・スタイガー)を中心として捜査を進める。
最近だと『スリー・ビルボード』に代表する古き良きアメリカ映画の手触り。
街も警察も偏見に満ちてて南部の水準の低さに驚く。被害者の奥さんが口は悪いが唯一まともに感じた。
あんなに簡単に誤認逮捕をしてしまうのか。
署長や市長など町の権力者が部屋に寄り合って密談する様子が田舎特有の厭らしさがあって印象的なシーン。
始めは憎たらしくふてぶてしい署長とディップスが時を過ごすうちに少しずつ友情が芽生える過程が面白い。
事件の顛末はややお粗末か。
登場が駅で、別れも駅で終わる構成が良い。
ミミック

ミミック