ぶちょおファンク

カメラを止めるな!のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

カメラを止めるな!(2017年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

序盤★1.5 中盤★2.5 終盤★3

自分の周りでも普段劇場に邦画を観に行かないヒトが観てたり2回観た!
なんていうのを聞いていたし、
社会現象にまで成り上がった作品、
地上波ノーカット放送があったので鑑賞。

とりあえず上田監督は映画が好きなんだろうなぁ〜!
っというのは映画好きとして観てて伝わってきたし、
使われている音楽(当初はサンプル元記載のなかったED曲以外)、スタッフクレジットの出し方なんかは非常にセンスいい。
(のちに副音声聞きましたがデザイナーの監督奥さんが大活躍されたようで、映画同様に微笑ましいエピソード)

序盤での“ゾンビ映画(ドラマ)”のつまらなさ、
その裏で何が起こっていたのかを徐々に明かすことで笑えたり微笑ましかったりほっこりしたりする構成は確かに巧い。

しかし緊張の緩和、物語の緩急、B級ホラーあるあるでの笑い、実際低予算ゆえの…ってのもあるのは分かりますが、つまらないゾンビ映画すら面白く感じるクオリティーがあれば…!

伏線回収云々というより
分かりやすいネタフリから素直にボケただけで、
水上を優雅に泳ぐ白鳥、
実は水面下では必死にもがいていた!
ってのを見ているようでした。

「わたしは大丈夫なんですけど事務所的にNG」
とわざわざ自分で言うウザい主演のアイドル、
やたら演技論を言うウザいイケメン俳優、
アル中の俳優、お腹を下しやすいスタッフ…
等々の鬱陶しいヒトたちに対して観客が抱くイライラを映画内で“ヒゲの監督”がスッキリさせてくれていたのにナルホド。

監督と娘は少しだけ軋轢があり、
色んな撮影トラブルを経て
親子やスタッフらは一丸となり微笑ましく乗り越えたのにナルホド。

気になったのは“嘘はダメ!本物にこだわる!”と言う点で、
最初は監督が映画内のセリフで、
途中で監督の娘が子役に本物について熱く説教垂れるけど、
そもそも映画はフィクションであり、
如何に嘘を本当に見せるかが作り手の手腕な訳です。
娘はこの経験を経てどう変わったんだろうか?
それでもまだ本物にこだわるんだろうか?
その辺が描かれてないのか
自分が読み取れなかっただけなのか気にはなってる…。

2019年72本目

追記〜Abemaでのスピンオフ『ハリウッド大作戦』も観ましたが、
うまくアレンジはしてるけど
和風カレーが洋風カレーになっただけだった。。。
肉じゃがをカレーにするくらいして欲しかった!(笑