前半部分はB級ゾンビ映画。「アレッ？」と思う不自然なところが数カ所あった。(ex. 主役の叫び声が長い、おばさんの演技がクサイ、カメラマン役が不自然に外に出るetc...)
しかし、後半部分でメイキング映像や裏方での動きを描写しており、前半部分の伏線回収をしていた。
映画の内容そのものは全然面白くなかったが、メタ・メタ・メタの三階層となっており階層分けの仕方に感心した。相当構成づくりに時間を割いたんだろうなと思った。
メタ1: 演者をカメラで撮るという姿を撮る
メタ2: メタ1の姿をメイキング映像のように後から振り返る
メタ3: 特にエンドロールの場面でよくわかる。メタ2における映画を撮る人物(役)を撮るという重階層。
内容ではなく映像の撮り方に注目してみると楽しめる映画だと思う。
無名の俳優陣でもここまでやれるということを示してくれた。単に「金をつぎ込んでイケてる俳優を使えばヒットする」という業界の悪しき風習を打ち壊してくれるのでないかと可能性を感じた。
