白猫が可愛い映画。
〇パッとしない脚本家とその妻は、子供はおらず白猫のシロと一緒に暮らしていた。ある日突然シロは姿を消す。懸命に探す二人だったがシロは見つからず……。
起伏が少なく静かな映画なんですが、どうもハマれませんでした。というのも、ストーリーがほぼ主人公のナレーションで進み、映画の良さである映像で語る部分がとっても少ないんです。余白部分はにずーっと主人公の中年男性のナレーション。
ああ、この人はこういう事考えてるのかな?
このシーンはこういう事を表したいのかな?
なんて、想像させる余地が全然ない。
そもそも、1から10まで主人公の内情を語ってしまうのであれば、小説で良いじゃんと思ってしまうのです。
……と、ラスト付近までは思っていました。
それが全部伏線になるとは……。しれやられましたね。
けれどそれがわかったことで、本編が面白かったかと言われると微妙……。
人間の嫌な面を見せたいのか、のほほんとした映画にしたいのか、哲学的なものにしたいのか、感情に訴えたいのか、この映画の肝となる部分がぼんやりしていて私には感じられませんでした。
我が家も子供がいなくて猫と暮らしていますが、この夫婦くらいの年齢になればこの映画の良さがわかるのかなぁなんて思いました。