愛しのノラ 幸せのめぐり逢いの作品情報・感想・評価

愛しのノラ 幸せのめぐり逢い2017年製作の映画)

上映日:2017年11月18日

製作国:

上映時間:82分

3.7

あらすじ

しがないシナリオライター・九十九朔美の家に野良猫が迷い込む。朔美は“シロ”と命名し、妻・ひよりと飼うことに。子供のいない夫婦は我が子のようにシロを溺愛する。ところがある日、シロが家を出たきり帰って来なくなった。朔美は仕事そっちのけでシロを捜すが、望ましい情報は得られず、泣き暮らす日々。そして追い討ちをかけるように、ひよりに不安な出来事が……。「シロ、お前はどこに行ったんだ」

「愛しのノラ 幸せのめぐり逢い」に投稿された感想・評価

ゲル

ゲルの感想・評価

3.0
良くも悪くも猫に癒されるだけの作品。
九十九朔美役の水澤紳吾の、ダンカンと前野朋哉を足して2で割ったようななかなか味わい深い表情も良かった。
ただそれだけ。
情緒的な作品かと思ったら、日記の読み上げ方式が説明的すぎて……。
もう少し、考える余白が欲しかった。
何か事件が起きても、想像した通りの結末を迎えてしまう。
ストーリーに起伏がないので、何も考えずに観る分には良いかもしれない。
わざわざ劇場で観る必要性は感じなかった。
『こっぱみじん』が個人的にとても良かったので期待しすぎてしまった。
音楽はきれいだった。
dita

ditaの感想・評価

4.0
@第七藝術劇場
めっちゃよかった。シロがとにかく美人さんやしクロもかわいい。ネット社会への警鐘っぽいのもあったけどそれを声高には叫ばず、猫と人、人と人、夫と妻の繋がりをきちんと描くことで観る側に何が大切かを訴えかけていたように思う。

ウチの猫ももともとノラで家に迷い込んできて飼うことにしたパターンなのでこの夫婦の気持ちもめっちゃわかるし、大げさな描写は無くても小さな世界の小さな日常風景で人間の優しさや怖さを描いていてとてもよかった。なんとなく『パターソン』の世界観に似ている気もするなぁ。
猫の可愛がりかたのぎこちなさがくすぐったくて。
でこぼこ夫婦のあたたかく流れる愛とほんのちょっぴり通り抜けてゆく寂しさ。

外にゃんこっぽい主役にゃんこのツンデレと落ち着きのなさが可愛かった(猫にふりまわされたい)。
あと、窓のちゅーるー。(みたいの)

。。久々に手、つないでみますか。◎。
WINSRIVER

WINSRIVERの感想・評価

3.8
磨りガラスにぼんやりと浮かび上がるシロのシルエットが美しい。シロが次々と入ってくるシーンは圧巻だった。シロの鳴き声、畳を走る音、キーボードを叩く音、その全てが心地よい。
飾ってあるレコードがシーンごとに変えられてたの良かった。
kyoko

kyokoの感想・評価

3.6
夫婦と猫のシロの物語。
内田百間の「ノラや」にインスパイアされたというだけあって、百間先生を想起させるシーンは多い。

「ノラや」は私にとっていつ読んでも泣ける一冊なのだけど、映画は泣かせにくるような作り方はしておらず、どちらかと言えば平坦。眠気すら呼ぶ。
ただ、シロを子どものように可愛がる夫婦の日常に、変に癖のある演出がされなくて良かったとも思う。
ちょいちょいいろんな作品で見る俳優さん二人が夫婦役にリアリティを持たせていた。

シロの「にゃー」が耳に心地いい作品。
(クロもかわいい)

そしていちばんの泣きどころはエンディングに流れる遠藤賢司の「カレーライス」
toshi

toshiの感想・評価

5.0
猫好きなので今作についてはいつも以上に私のスコアはあてになりませんw
でもこのスコアは猫好きということだけではない理由もあります。私が好きな別の事も重なってのこのスコア・・・。理由は後ほど。

夫の朔美と妻のひより。この40代夫婦の住まいに迷い込んできた白い野良猫。毛色からシロと名付けられ、子供のいない中年夫婦はシロを溺愛します。そんな何となく幸せな日々から役3年後・・・。そこから今作スタートです。

シナリオライターで何とか稼ぎがある夫の朔美、そして妻のひよりは安定な収入のある役所勤め。そんな二人には我が子の様に可愛がる雌猫シロがいます。
シロはお外に出たいときに縁側のサッシ窓付近で「外出たいっ!!」アピールをして、自宅にてライターのお仕事をしている夫の朔美にサッシ開けて!とせがみます。開けてあげると一目散にお外へ・・・。そしてお外でいっぱい遊んで、いつも決まったお時間に帰ってくるシロ・・・。が、そんな何時ものある日にシロが帰ってこない・・・。

今作、そんなどこかの家庭にある日常的なシーンばかりで、はっきり言いますと何の変化も面白い展開もございませんw
でもそれが凄くリアルで、40代中年夫婦と飼われているネコの日常生活を何故か幸せな気持ちで堪能できます。

堪能できるのはもう一つ理由があって・・・。それは「音」です。生活音と言いますか・・・。今作、生活するうえで聴こえてくる「音」が凄くリアルです。お茶をすすって飲み込む音、タバコを吸う音、サバの塩焼きをおかずに御飯を食べる音、シナリオを書くキーボードを打つ音、シロが畳を歩く音、シロの喉の音、九十九夫婦がカレーを食べる音、シロが餌を食べる音、朔美が万年筆で日記を書く音・・・。
兎に角映像に負けない位「音」が素晴らしいんです。

そしてこのスコアになったもう一つの理由・・・。夫朔美役で水澤紳吾さんがご出演されていたからです。
水澤さん・・・、私が愛してやまない「コワすぎ」シリーズの、超コワすぎ蛇女編にて「櫻井」という中年ストーカーおっさん役を演じておりました。
工藤Dにボコられ、市川ADには最低っ!!とののしられ号泣する姿が凄く切なくて・・・。そして今作でも居なくなったシロを探すシーンで泣くのですが、そのシーンがやっぱり切ない・・・。兎に角切ないっ・・・!水澤さんの泣くシーンって凄くリアルだと思いますっ!

好きな「モノ」や「事」を堪能できる映画って本当素晴らしいです!!