ニクガタナ

ドント・ウォーリーのニクガタナのレビュー・感想・評価

ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)
3.6
生まれてすぐに養子に出され、愛を知らず満たされない心を埋めるように14歳から飲み続けた酒が原因の交通事故で四肢麻痺になり、その後風刺漫画家となったジョン・キャラハンの、自身と相手の過ちを赦しアル中を克服する過程を中心に描いた伝記。その存在を本作で初めて知った。劇中アニメ化された彼の作品はレッドブルのCMみたい。ジョンを演じた本作のホアキン・フェニックスは髭なしなので、比較的ちゃんと彼自身の面影感じるが、相変わらず見事な役づくりと芝居。高速で乗り回す電動車椅子の走りざまが面白い。妻のルーニー・マーラ演じる天使のような恋人アンヌとの関係がまた素敵。故ロビン・ウィリアムズから企画を引継ぎ本作を完成させたガス・ヴァン・サント監督の作品は、瞼の母の登場のさせ方とか例によってちょっとだけファンタジック。アル中克服のためにジョンが入った禁酒会のリーダーが良い感じだな、誰だろと調べたらジョナ・ヒルでビックリ。ブロンドの長髪に髭で全く気付かず。
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