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港町のTenKasSのレビュー・感想・評価

港町(2018年製作の映画)
1.0
観察…?撮影者の恣意性をこれだけ含みながら、観察…?
観客に観察をさせる映画という意味なら失敗だと思うのだが、どうなのだろう。

劇中、聞き違いでなければカメラを持つ発話者が思いがけない通行人に対し、「あ、ドキュメンタリーなので自然に…」といった趣旨の言葉をかけており、それ素材として本編に普通使いますか??という疑問が残った。ほかにも制作側がいつ帰るのかなどといった制作側の話題が本編に取り入れられていて、正直撮影期間の短さと素材の少なさが露見してるんじゃないかと思う。要は羽仁進のような被撮影者側に撮影者を意識させないくらいのレベルでその界隈に溶け込むといった努力をしてないんじゃないかと…。
すごーく失礼な言い方をすれば 「笑ってコラえて ダーツの旅」をモノクロにしたようにしか見えないというわけ。
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