LEONkei

モダンライフ・イズ・ラビッシュ ~ロンドンの泣き虫ギタリスト~のLEONkeiのレビュー・感想・評価

2.0
過去を大切にすることは至って大事だが、過去に囚われてしまうと人は孤独になる。

孤独の中で心地良い夢に酔いしれれば現実と乖離し盲目となり、孤独の渦から抜け出せず酔いから覚めた時は既に遅し。


夢と現実はいつも相性が悪く、男と女はいつもそこで確執し対立する。


時代は流れモノが進歩し便利で快適で何もかも世の中が早く速く動いている社会で、現代社会のメインストリームから背を向けバンドに夢を懸けるリアムと現実に生きるナタリーの物語。

流れる90年代のブリティッシュロックは自分にも心地良いが(個人的には更に古い時代が好きですが)、物語の中身は古典的正統派ラブストーリーで展開は古臭いが良く言えば安定している。

タイトルは〝Blur〟のアルバム〈モダン・ライフ・イズ・ラビッシュ〉から来ているのだろうが、様々な確執がある中で彼らがイギリス人としての原点に回帰した作品で次作〈パークライフ〉と共に自分も好きなアルバム。


夢を取るか現実を取るか、男と女はいつもそこで葛藤し選択を迫られる..★,
LEONkei

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