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アクリモニー: 辛辣な復讐のはのレビュー・感想・評価

アクリモニー: 辛辣な復讐(2018年製作の映画)
4.4
あらすじ
夢を追うこと以外出来ない夫に人生の全てを捧げ、全てを失うことになった女性。
全ての財産と膨大な時間を失った挙句、それでも変わろうとしない夫に忍耐を使い果たし、離婚に踏み切るのだが…

感想
イライラ、もやもやさせることにベクトルの全てを向けた感じの作品。
めちゃめちゃ面白かったんだが、平均点でも観られた回数でも明らかに不人気なのね。
自分としては最高に胸糞で、それでいて振り上げた拳をぶつけようがないという、人生の不条理を煮詰めたような作品で最高に面白かったです。
どういう感情になればいいのかわからない、という感情を感じるには、これ以上ないと言うか。


以外微ネタバレ


主人公目線で観てる観客にとっては、主人公の言い分はものすごく理解できる。
しかし夫側の言い分も、破局後の時点では理屈としてどうやっても反論出来ないくらい正しいという不条理さ。

結局のところ、これって全て夫がクズなのが原因で、本来なら許してもらえるまで何十年かかっても謝り続けるのが正しい選択なんだよね。
愛してる、てのが言葉だけじゃないという前提なら。
そこまでの事はしてるし、自分のやった事をちゃんと理解できるなら、本来は自分自身が耐えられない。

でも結局のところはクズなので、そこまでの思いやりや、相手の痛みを感じる感覚なんて初めから持ち合わせては居ないっていう。
主人公が何故それほど怒り狂うのか理解できない、ってところが、こいつの一番のクズポイントだわ。

教訓としては、人を支えるなら、重荷に感じない範囲で、って事ですかね。
正直のところ、ほっとけば数年後にはまた失敗して借金まみれになってる奴だと思う。
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