ぬーこ

レイニーデイ・イン・ニューヨークのぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

監督 ウディ・アレン
(ミッドナイトインパリの人)

ウディ・アレンは主人公に自分を投影していることが多いと言われる。つまり主人公をまたしても好きになってしまったということは俺がウディ・アレンに共感し、かつ彼を好きだからだ笑

NY近郊の大学生が、週末にNYに遊びにきた1泊2日を描く。
思ったのはまずそれぞれのキャラ立ちが良いこと。カップルの2人のみならず、ギャツビーの母、アシュレーがインタビューする監督、プロデューサー、俳優とそれぞれ良かった。

話の構造はミッドナイトインパリに似ている。
男と女、でも冒頭のシーンから会話が噛み合っていない。やたら芸術的素養があって母に反抗するギャツビーと今どきのポップな映画やスターに首っ丈のお嬢様アシュレー。2人のNY珍道中はすれ違いまくる。
恋愛だけでなく母との和解などハッピーな終わり方も好き。そして最後に結ばれた2人も必ずしも幸せにならなそうなところも良い。元々2人は惹かれあっていたか?

ウディアレンの小ネタが本当に多い。文学や映画のネタ満載で分かるのもあれば分からないのもあり悔しい。
NYで主人公ギャツビーって、グレートギャツビーじゃん。裕福な名家出身で、でも何者にもなれない感も似てる。 

アシュレーがスター俳優と出会った時の掛け合いめちゃ面白い。そしてあの天然で天真爛漫な感じは本当に可愛い

光の当て方(ちょっと夕陽っぽい暖色とか)でアシュレーがさらに血色良く、美人に見えた。



現実は夢を忘れた世界だよ

ギャツビー
(母がしていた)最後の職業をね


2020.188
ぬーこ

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